おそらく、今このページを読んでいるあなたは、
- 「TOEIC公式問題集はどう使うのが効果的?」
- 「TOEIC公式問題集をやり込むだけで高得点は取れる?」
- 「TOEIC公式問題集の難易度は?」
- 「初心者はTOEIC公式問題集をどう使うのが効果的なの?」
という疑問を持っていませんか?
結論から言うと、TOEIC公式問題集の最も効果的な使い方は、
- 「問題を解く力」を身につけるために使う
- 模試代わりに使って自分の実力を知る
の2つです。
なぜなら、TOEIC公式問題集は、その名の通り、TOEIC本試を開発しているETSが公式に製作している問題集なので、その辺の市販の問題集や模試と比べて、
- 圧倒的に本試の問題形式・問題傾向に近い
- 圧倒的に本試の難易度に近い
という特徴があるからです。
ただし、その一方で、TOEIC公式問題集を用いた学習だけでは、
- ×)英語を英語で理解する「根本的な英語力」は身につかない
- ×)単語・フレーズなどのボキャブラリが身につかない
- ×)本番で初めて見た問題を解く「初見問題を解く力」が身につかない
というデメリットもあるので注意が必要です。
ですが、このページを読むことで、
- 「TOEIC公式問題集はどんな人におすすめ?」
- 「TOEIC公式問題集を効果的に使うにはどうしたらいい?」
- 「TOEIC公式問題集のデメリット・落とし穴は?」
- 「TOEIC公式問題集以外にやっておいた方がいい学習とかある?」
という疑問がスッキリ解消します。
1.TOEIC公式問題集はこんな人におすすめ
まず、最初に、
- TOEIC公式問題集での学習が向いている人
- TOEIC公式問題集での学習で効果を発揮しやすい人
はどんな人か、という疑問にお答えしましょう。
結論から言うと、TOEIC公式問題集を使った学習は、以下のような人におすすめです。
TOEIC公式問題集はこんな人におすすめ
- すでにある程度の「根本的な英語力」が身についている人
- 「TOEIC問題を解く力」を身につけて、自分の英語力をTOEICで発揮できるようになりたい人
- 問題形式に慣れ、効率よく解くコツを身につけたい人
- TOEICの問題傾向や難易度を知りたい人
- 今すぐ手っ取り早く自分の実力を測りたい人
2.TOEIC公式問題集はどう使うのがベスト?最も効果的な2つの使い方とメリット
ここで、
- 「でも、TOEIC公式問題集ってどう使ったらいいの?」
- 「効果的な使い方とかある?」
と思いますよね。
TOEICスコアをしっかり伸ばすためには、TOEIC公式問題集はどのように使うのがベストなのでしょうか。
結論から言うと、
- 「問題を解く力」を身につけて、自分の持っている英語力をTOEICのスコアに無駄なく反映できるようにする
- 模試代わりに使って自分の実力を知る
の2つの使い方がベストです。
①「問題を解く力」を効率よく身に付ける学習に使う
まず、一つ目の効果的な使い方は、
- ①「問題を解く力」を効率よく身につけるために使う
という使い方です。
これにより、
- 自分が今持っている「根本的な英語力」をTOEICで無駄なく発揮し、TOEICのスコアに反映できる
ようになります。
おそらく、あなたもこれまでに、TOEICの本番で、
- 「問題形式に戸惑ってもたもたしてしまった…」
- 「時間配分を間違えて解けるはずの問題を解ききれなかった…」
といった壁にぶち当たった経験があるのではないでしょうか。
これは、「TOEIC問題を解く力」が十分に身についていないのが主な原因です。
これでは、あなたがせっかく持っている本来の英語力をTOEICのスコアとして100%出し切れず、非常にもったいないですよね。
そこで、「TOEIC問題を解く力」を事前にTOEIC公式問題集を用いて訓練しておくことで、
- 自分の本来の英語力を「TOEICの点数」として100%アウトプットできる
状態になることができます。
具体的には、
- 問題形式に慣れることで、無駄なく効率的な手順でに解くことができるようになる
- リスニングの効率的な解き方や先読みのタイミングを身につけられる
- リーディング問題を効率よく解く手順や時間配分が身につけられる
- 全体の時間配分の調節ができるようになる
- 120分ぶっ通しでTOEIC問題を解くのに慣れることができる
といったことが難なくできるようになり、大幅なスコアアップが見込めます。
また、記事の冒頭でも述べましたが、
- 「TOEIC公式問題集」は、TOEIC本試を製作しているETSが製作している
ため、他の市販の問題集や模試と比べて、
- TOEIC本試の問題形式・問題傾向に圧倒的に近い
- TOEIC本試の難易度に圧倒的に近い
という特徴があります。
そのため、「TOEIC問題を解く力」を身に付ける上では、特にこだわりがない場合は、その辺のテキトーな問題集を使うより、TOEIC公式問題集を使うのがベストです。
②模試代わりに使って自分の実力を知るために使う
そして、二つ目の効果的な使い方は、
- ②模試代わりに使って自分の実力を知る
という使い方です。
TOEIC公式問題集は、"問題集"といっても、
- Part1からPart7まで、試験2回分が丸ごと収録
されています。
それゆえ、単なる"問題集"としてだけでなく、自分の実力を把握するための"模試"としても利用することができます。
また、先ほども述べたように、TOEIC公式問題集は、TOEIC本試の問題を製作しているのと同じETSが制作しているため、あたりまえながら、
- 問題傾向
- 難易度傾向
共に、その辺の模試や実力テストと比べて、圧倒的に本試に近いです。
したがって、自分の実力を測るための模試として利用する上では、なおさらTOEIC公式問題集を利用するのが最適だといえます。
特にTOEICは毎年難易度の変化が著しいため、しっかり最新のTOEICの難易度傾向で実力把握をするうえでは、打ってつけです。
さらに、それに加えて、
- 全問題の詳しい解説が付いてくる
- 一冊あたり約3,000円程度で手に入る
というメリットも存在します。
少なくとも、その辺のテキトーな高価なTOEIC模試を受けるよりはいいでしょう。
3.注意しておきたいTOEIC公式問題集の2つの落とし穴・デメリット
ここで、
- 「なるほど、じゃ、さっそくTOEUC公式問題集で勉強をはじめよう!!」
と意気込むのはまだ早いです。
というのも、TOEIC公式問題集には上記のようなメリットがある一方で、
- 学習を始める前に必ず知っておくべき、TOEIC公式問題集の落とし穴・デメリット・注意点
も存在します。
TOEIC公式問題集のデメリットとは、ズバリ、以下の2つです。
- ×)「根本的な英語力」を身につけるのには不向き
- ×)「初めて見た問題」を解く力を身につけるのには不向き
すなわち、
- ×)「英語力そのものを身につけたい・鍛えたい・もっと伸ばしたい」
- ×)「初めて見た問題でもパパっと解けるようになりたい」
という人には、TOEIC公式問題集を使った学習はあまり向いていないということです。
(そのような場合はどのような学習をしたらいいかについては、TOEIC公式問題集以外にも行っておきたい4つの学習の具体的な実践方法にて後ほど詳しく解説しています。)
デメリット①「根本的な英語力」を身につけるのには不向き
TOEIC公式問題集の一つ目のデメリット・弱点は、
- ×)「根本的な英語力」を身につけるのには不向き
という点です。
「根本的な英語力」とは、TOEIC問題を解く際に必要となる、そもそもの英語力の土台ことです。
「TOEIC公式問題集のやり込み」だけで高得点を取るのは現実的ではない。
ここまで解説してきたように、TOEIC公式問題集は、
- 「問題を解く力」を身につけて、自分がもともと持っている「根本的な英語力」をTOEICのスコアに無駄なく反映できるようにする
のには非常に効果的ですが、逆を言えば、
- 「根本的な英語力」=「土台となる英語力」そのものを身につける
のには非常に不向きです。
(厳密に言えば、「根本的な英語力」が全く身につかないというわけではありませんが、非常に効率が悪く、めちゃくちゃ無駄な時間がかかります。)
したがって、特に、
- 「まだ、TOEICへ向けて英語の学習を始めたばかり」
- 「これからTOEICへ向けて学習を始める」
- 「学生時代からしばらくブランクがあり、英語力にあまり自信がない」
という場合には、TOEIC公式問題集の学習だけでは、「英語力不足」でスコアが取れなく・伸び悩む原因となりますので注意が必要です。
(そのような場合は、TOEIC公式問題集以外にも行っておきたい4つの学習の具体的な実践方法などで解説しているような、効率よく短期間で「根本的な英語力」を伸ばすことができる別の学習法も並行して行い、基礎となる英語力からしっかり身につけることがおすすめです。)
たまに「公式問題集を徹底的にやり込んだだけで高得点を取れました!」という怪しい話が広まっていることもあります。しかし、現実的にはそのような「TOEIC公式問題集のやり込み」だけでTOEIC高得点を取るのは非常に効率が悪いです。
仮にもしも「TOEIC公式問題集のやり込み」だけ短期間でTOEIC高得点を取ることが出来たとしても、それはたまたま、その人が最初から「根本的な英語力」が身についていたというだけです。
逆に、「根本的な英語力」がまだ十分に身についていない人がそれを真似してTOEIC公式問題集だけをいくらやり込んでも、伸び悩む原因となってしまうだけです。
それだけは注意しておきましょう。
デメリット②「初めて見た問題」を解く力を身につけるのには不向き
TOEIC公式問題集の二つ目のデメリット・弱点は、
- ×)「初めて見た問題」を解く力を身につけるのには不向き
という点です。
同じ問題を何度も解くだけでは「初見問題を解く力」が身につきにくい
2.TOEIC公式問題集はどう使うのがベスト?最も効果的な2つの使い方とメリットでも述べたように、TOEIC公式問題集には、Part1~Part7までの問題が2セット分(要するに本試2回分)収録されています。
加えて、
- 詳しい解説付き
- 公式が制作しているので難易度が本物に近い
- 公式が制作しているので問題形式も最新
であるので、一見すると、「これさえやっておけばTOEICの問題慣れは完璧」かのように思えてしまいます。
しかし、ここに一つの見落としがちな大きな落とし穴が存在します。
それは、ズバリ、
- ×)たった本試2回分だけだと、何度か解くうちに答えを覚えてしまうので、本番で初めて見た問題を解く力、すなわち「初見問題を解く力」が身につかない
という弱点です。
あなたも、これまでに、市販のTOEICの参考書・問題集などで学習したときに、
- 「参考書の問題の内容は完璧に理解して解けるようにはなっているが、いざTOEIC本番で初めて見た問題を解くときに、思うようにスムーズに解けなかった…」
という経験をしたことがありませんか?
たしかに、同じ問題を何度も解くことによって、「問題形式に慣れる」「効率良く解く手順を知る」「効率の良い時間配分を知る」等はできるかもしれません。
しかし、実際にTOEIC本番でも問題をスラスラ解けるようになるためには、それに加えて、
- 初めて見た問題を瞬時に解く力
- 迷った問題で正解の可能性が高い選択肢を絞る力
- 捨てる問題を瞬時に見極める力
というような、「初見問題を解く力」を身につけることが必須となります。
(※ちなみに、この「初見問題を解く力」を最短時間で身につけることができる方法についてはTOEIC公式問題集以外にも行っておきたい4つの学習の具体的な実践方法にて後ほど詳しく解説しています。)
4.TOEIC公式問題集を使って無駄なく最短時間でスコアUPするにはどうしたらいい?
ここまでで、TOEIC公式問題集のメリットとデメリットについてはよくわかったかと思います。
ですが、ここで、
- 「で、結局、TOEIC公式問題集を使って、最短期間で確実にスコアアップを狙うには、具体的にどう学習すればいいの?」
と思うかもしれません。
では、TOEIC公式問題集を使ってTOEICの目標点数にできるだけ短い時間で達成するためには、具体的にどう学習をいいのでしょうか。
結論から言うと、そのためには、
- TOEIC公式問題集以外の学習方法もうまく組み合わせて学習を進める
のが最大のコツです。
先ほど3.注意しておきたいTOEIC公式問題集の2つの落とし穴・デメリットでも説明したように、TOEIC公式問題集を用いた学習だけでは、どうしても、
- ×)「土台となる根本的な英語力が身につかない」
- ×)「初見問題を解く力が身につかない」
といった弱点が発生してしまいます。
そこで、より短期間で効率的にTOEICのスコアをグンッと伸ばすには、TOEIC公式問題集を用いた学習に加えて、
- 「土台となる根本的な英語力」を効率よく身に付けられる学習方法
- 「初見問題を解く力」を効率よく身に付けられる学習方法
らの学習もバランスよく組み合わせて行うことで、TOEIC公式問題集を用いた学習だけでは身につかない弱点を補っていくのがコツというわけです。
仮に、1か月間に30時間英語の学習を行うとすると、
- ×)TOEIC公式問題集の学習だけを30時間行う
よりも、
- 〇)TOEIC公式問題集の学習:10時間+「土台となる根本的な英語力」の学習:10時間+「初見問題を解く力」の学習:10時間
というようにバランスよく学習を進めていった方が、結果的に短期間でTOEICで点数を取る力が身に付きます。
TOEICでスコアを取るためにはこの「2つの力」が必要
まず最初に覚えておきたいのは、TOEICで無駄なく点数を伸ばすためには、
- 基礎となる「根本的な英語力」
- TOEICの点数として英語力を発揮する「問題を解く力」
の2つの力を過不足なく身に付けることが最も大切だということです。
「根本的な英語力」と「問題を解く力」は7:3のバランスで身に付けるのがベスト
そして、この、
- 「根本的な英語力」と「問題を解く力」
は、
- 「根本的な英語力」:「問題を解く力」=7:3
のバランスで身に付けるのがベストです。
すなわち、TOEICでスコアを伸ばすためには、「TOEICの問題を解く力」よりも、そもそも英語を自在に理解することができる「根本的な英語力」の方がはるかに重要となるということです。
これを、オムライスに例えると、
- 「根本的な英語力」→「オムライス本体(卵とケチャップライス)」
- 「問題を解く力」→「オムライス本体」と「デミグラスソース」
のようなものです。
美味しいオムライスを作るには、どちらかというと、「デミグラスソースの味」よりも「オムライス本体の味」の方が重要となりますよね?
それと同様に、いかにTOEICで高得点を取るかは、いかに「そもそもの根本的な英語力」が身についているかがの方が重要となります。
逆に言えば、「まずいオムライス本体」をどんなに「おいしいデミグラスソース」で誤魔化そうとしても、総合的には「まずいオムライス」にしかならないのと同様に、どんなに「TOEICの問題演習」だけを極めて誤魔化そうとしても、「そもそもの純粋な英語力」がキッチリ身についていないと、残念ながらTOEICのスコアは伸び悩みます。
このことだけは覚えておきましょう。
無駄な時間をかけずに「根本的な英語力」と「問題を解く力」を最短時間で身につけるには具体的にどんな学習を行えばいい?
では、この「根本的な英語力」と「問題を解く力」を短期間で効率よく身に付けるためには具体的にどのような学習を行えばいいのでしょうか。
結論から言うと、以下に示す5つの学習方法が最も効率的で効果的です。
- ①「聞く+話す」で「英語を英語で理解する力」を身につける
- ②「英語を英語で理解する力」を文字言語(リーディング)に応用できるようにする
- ③ボキャブラリ(単語・フレーズ)や文法知識を身につける
~「問題を解く力」を身につける学習~
- ④(TOEIC公式問題集で「問題形式に慣れる・解く順番・手順の効率化」を磨く)
- ⑤オンラインTOEIC模試で「初見問題を解く力」を身につける
ご覧の通り、このページの前半でご紹介したTOEIC公式問題集を用いた学習は、この5つの学習のうちの4つ目の「問題形式に慣れる・解く順番・手順の効率化」を身に付ける学習に該当します。
すなわち、簡単に言うと、TOEIC公式問題集に加えて、上記の残り4つの、
- ①「聞く+話す」で「英語を英語で理解する力」を身につける
- ②「英語を英語で理解する力」を文字言語(リーディング)に応用できるようにする
- ③ボキャブラリ(単語・フレーズ)や文法知識を身につける
- ④オンラインTOEIC模試で「初見問題を解く力」を身につける
らの学習も並行的にバランスよく行うことで、無駄な時間をかけずに最短時間でTOEICのスコアを伸ばすことが可能となるわけです。
実際にこの方法を実践して、約3ヶ月で645点→851点に約+200点もTOEICスコアがアップした実例もあります。
※(オンラインTOEIC模試e-TESTにて)
TOEIC公式問題集以外にも行っておきたい4つの学習の具体的な実践方法
では、TOEIC公式問題集を用いた学習以外に並行して行うと効果的な、
- 「聞く+話す」で「英語を英語で理解する力」を身につける
- 「英語を英語で理解する力」を文字言語(リーディング)に応用できるようにする
- ボキャブラリ(単語・フレーズ)や文法知識を身につける
- オンラインTOEIC模試で「初見問題を解く力」を身につける
の4つの学習は、具体的にどのように行えばいいのでしょうか。
そこで、ここからは、これらの4つの学習の具体的な実践方法を紹介します。
①「聞く+話す」で「英語を英語で理解する力」を身につける
まず、「根本的な英語力」を身につける学習の一つ目の学習法である、
- 「聞く+話す」で「英語を英語で理解する力」を身につける学習
です。
この学習では、
- 「根本的な英語力」の土台となる力
を身に付けます。
この学習での重要なポイントは、
- 「英語を英語で理解する力」を身に付けることを意識する
- 「聞く+話す」から身に付ける
の2つです。
ポイント①「英語を英語で理解する力」を身に付けることを意識する
TOEICに通用する英語力を身に付ける上で、重要なポイントの一つ目は、
- ①「英語を英語で理解する力」を身に付けること
です。
TOEICでは、以下のように、学校の英語の授業・テストや入学試験とは問われている力が異なります。
- 学校の授業の英語・受験英語に問われる力:文法知識などの「英語についての知識」や、英語を日本語に訳す「日本語英語力」
- TOEICで問われる力:英語を言葉として運用する「本当の英語力」
すなわち、はっきり言って、TOEICでは、
- ×)学校の授業で行うような、文法や日本語訳で英語を無理やり理解しようとする「なんちゃって日本語英語」
は通用しません。
確かに、この「なんちゃって日本語英語」方式でも、ある程度の点数までは取れるかもしれませんが、特に700点以上の高得点を狙ううえでは、だんだんと通用しなくなり、何より無駄な学習時間が膨大にかかってしまいます。
実際に、このような「なんちゃって日本語英語」方式で学習をしている人の大半が、
- ×)「一度日本語に訳さなければ理解することができず、リスニングにもついていけず、リーディング速度も非常に遅くなる」
- ×)「いちいち文法構造を考えてからではないと理解することができず、非常に時間がかかる」
という悩みを抱えています。(もしかするとあなたも同じような悩みを抱えているかもしれません。)
ですが、ご安心ください。
ここで紹介している方法を実践することで、
- TOEICでも通用する「英語を英語で理解する本物の英語力」
を誰でも身につけることができます。
「英語を英語で理解する力」を身に付けるコツは、「聞く+話す」から学習すること
ただ、ここで、
- 「文法や日本語訳を用いずに、英語を英語で理解する力を身に付ける学習って、具体的に何をどうやればいいの?」
と思いますよね。
その方法が、
- 「聞く+話す」で身に付ける
という方法です。
これはもしかすると今まで聞いたことがない方法かもしれません。
というのも、先ほども述べた、学校の授業で行うような、文法や日本語訳で英語を無理やり理解しようとする「なんちゃって日本語英語」を代表とする、日本国内で普及している英語の学習法は、ほとんどが、
- 「読む+書く」(文字言語)→「聞く+話す」(音声言語)
という順番で学習するカリキュラムになってしまっています。
その理由は簡単です。
英語を「知識」として文法や日本語訳で英語を無理やり理解しようとする「なんちゃって日本語英語」方式で英語を学習する場合、文字言語(読む+書く)で行った方が学習しやすい(あるいは教えやすい)からです。
ですが、一方で、英語を「言葉」として「英語を英語で理解する本当の英語力」を身に付ける上では、
- 「聞く+話す」(音声言語)→「読む+書く」(文字言語)
の順番で学習を進めることが最大のポイントとなります。
逆に、「読む+書く」の文字言語から「英語で英語を理解する力」を身に付けようとすると絶対に失敗します。
なぜかというと、人間の脳の構造上、
- 人間が言葉を身に付けるときは、
最初に音声言語の"聞く+話す"を繰り返すことによって脳内に土台となる言語神経ネットワークが形成される
→その後にその言語神経ネットワークを文字言語に応用できるようになる
というような順番で言語を習得していく仕組みになっていることが、脳科学的に証明されているからです。
これは、あなたが赤ちゃんの時から子ども時代にかけて日本語を学んできたように、「聞く+話す」の音声言語を扱えるようになったうえで、小学校に入学して文字言語を身に付けていったのと原理的に同じです。
これにより、これまでのようにいちいち時間をかけてチマチマ頭の中で英文を日本語に変換したり、いちいち文法的に構造分解して解析したりしなくても、あなたが今日本語を理解しているのと同じように、
- 「パッと英語を聞いて英語のまま無意識にパッと意味がわかる(英語が"聞こえる")」
- 「英文を頭から順番にパッと読んでパッと意味がわかる」
- 「空欄穴埋め問題の選択肢をパッと見てどれが自然な文章になるのか感覚的にわかる」
というように、
- 英語を言葉として、「英語を英語のまま理解できる」状態
になります。
こうなればもう、TOEIC高得点はもう目の前です。
「聞く+話す」で「英語を英語で理解する力」を身に付ける具体的な方法と2つの教材
「聞く+話す」で「英語を英語で理解する力」を身に付ける具体的な実践方法は、以下の2つです。
- ①英語音源をBGMとして24時間聴きまくる
(潜在意識に英語の言語神経ネットワークの基礎が構築される)
使用教材:『英語は逆から学べ!実践トレーニング編(フォレスト出版)』 - ②英語で会話をして英語を自在に操作・理解する
(①で身に付けた言語神経ネットワークを完成させ、はっきり英語を理解できるようになる)
使用教材:オンライン英会話(DMM英会話)
①英語音源をBGMとして24時間聴きまくる
- 目的:英語を英語で理解するための、英語の言語神経ネットワークの土台を脳内に潜在意識レベルで形成する
- 実践方法:『英語は逆から学べ!実践トレーニング編(フォレスト出版)』に付属しているバイノーラル音源をBGMのようにひたすら24時間聴き流し、潜在意識レベルで英語の神経ネットワークを作る(音楽のように聴き流すだけでOK)
さらに詳しい実践方法・より効果的な実践方法については、「英語音源聴き流しトレーニング」の効果的なやり方と4つのコツまとめ【完全版】でも解説していますのでそちらをご参考になるといいでしょう。
②英語で会話をして英語を自在に操作・理解する
- 目的:「音源聴きまくりトレーニング」で無意識レベルで形成された英語の言語ネットワークを実際に自分で操作して使うことにより、英語を細部までハッキリと理解できるようにする
- 実践方法:「DMM英会話」を使用して、英語を話すことを習慣化し、自ら英語を能動的に使う経験を積みまくる
さらに詳しい実践方法・より効果的な実践方法については、「英会話で英語脳を完成させるトレーニング」の効果的なやり方と3つのコツまとめ【完全版】
でも解説していますのでそちらをご覧ください。
これら2つの方法を行っていくうちに、気づいたら「これまで一生懸命頭で考えなければ理解できなかった英語」が、「まるで日本語と同じように、聞いただけで英語の意味が英語のまま自然とわかってしまう」という不思議な感覚になることに気が付くことでしょう。
これが「英語を英語で理解する」感覚です。
この感覚を一度掴んだらもうこっちのものです。
特に、TOEICのリスニングセクションだけならば、このトレーニングを始めて数週間の時点で、かなりの点数の飛躍が実感できるはずです。
②「英語を英語で理解する力」を文字言語(リーディング)に応用できるようにする
先ほどの、①「聞く+話す」で「英語を英語で理解する力」を身につけるで、ある程度「英語を英語で理解できる」ようになってきたら、同時並行で、
- 「聞く+話す」(音声言語)で身に付けた「英語を英語で理解する力」を文字言語(リーディング)に応用するトレーニング
も行っていきます。
これにより、①「聞く+話す」で「英語を英語で理解する力」を身につけるで身に付けた、英語の言語神経ネットワーク(英語を英語で理解する力)を、文字言語の「読む」という形でも発揮することができるようになります。
「文字言語に応用するトレーニング」の具体的な実践方法
- 目的:「聞く」+「話す」で身につけたベースとなる「英語で英語を理解する力」を、文字言語(リーディング)に応用できるようにする
- 実践方法:「DMM英会話」の「DMM英会話 デイリーニュース」で英文記事を一日3記事程度読む
さらに詳しい実践方法については、「英語力をリーディングで発揮するトレーニング」の具体的なやり方と3つのコツまとめ【完全版】にて解説しているので、そちらをご覧ください。
「聞く+話す」のトレーニングをしっかり行っていれば、「文字言語に応用するトレーニング」はそこまでカッチリやる必要はない
ただ、実際にやってみるとお分かりになるかもしれませんが、この"②「英語を英語で理解する力」を文字言語(リーディング)に応用するトレーニング"は、そこまでガッツリ本腰を入れてやらなくても、初めから意外とスムーズに読めてしまいます。
人によっては、初めてから1~2週間くらいで、どんな文章でも不自由なくスラスラ読めるようになってしまうかもしれません。
これは裏を返すと、「英語を英語で理解する力」を身に付けるうえでは、先ほど解説した、
- 「聞く+話す」のトレーニング
の方がはるかに重要だということです。
重要度の割合としては、
- 「聞く+話す」のトレーニング:8割
- 文字言語(リーディング)に応用するトレーニング:2割
くらいの感覚と考えるといいでしょう。
逆に、①「聞く+話す」で「英語を英語で理解する力」を身につけるの土台がきっちりできていない状態で、②文字言語に応用するトレーニングに手を出してもいつまで経っても英文をスムーズに読めるようにはならないので注意が必要です。
(なので、もしも「試験本番まで時間がない」という場合は、①「聞く+話す」で「英語を英語で理解する力」を身につけるのトレーニングを優先的に行うことをお勧めします。)
③ボキャブラリ(単語・フレーズ)・文法知識を身につける
TOEICで高得点を取る力を身に付けるには、ここまでの、
- 「聞く+話す」で「英語を英語で理解する力」を身につける
- 「英語を英語で理解する力」を文字言語(リーディング)に応用できるようにする
で身に付けた、根本的に「英語を英語で理解する力」に加えて、補助的に、
- ある程度のボキャブラリ(単語・フレーズなど)
- 基本的な文法
らの「知識」もそこそこ必要となってきます。
①②で身に付けた根本的な英語力が木の「根、幹、枝」だとしたら、このボキャブラリ・文法知識は木の「葉」のようなものです。
枝だけの寂しい枯れ木に葉がついてはじめて立派な木になるのと同様に、「根本的な英語力」の土台にボキャブラリ等の「知識」が備わると、さらにTOEICの点数がグンっと伸びます。
TOEICで点数を取るために必要なボキャブラリの学習はこの2つ
まず、ボキャブラリ(単語・フレーズ等)の学習は大きく分けて以下の2つを行うのが効果的です。
- 基礎的なボキャブラリの習得
- "TOEICならではのボキャブラリ"の習得
①まずは、基礎的なボキャブラリを習得しよう
まず、一つ目の「基礎的なボキャブラリの習得」では、
- 自分の目標点数の取得に、最低限必要な語数の単語を習得する
ということを行います。
一般的に言われる、TOEICに必要とされる得点別の語彙力の目安は以下の通りです。
- 400点:約3,000語(中学英単語網羅レベル)
- 600点:約5,000語(高校英単語網羅レベル)
- 700点:約7,000語(大学一般教養レベル)
- 800点:約8,000語(大学中級レベル)
- 900点:約10,000語(英検準1級~1級レベル)
上記の語彙数を目安に、キクタンシリーズ(アルク学参)などの語彙数別にうまくまとめられた単語帳を活用して、あなたの目標点数に最低限必要とされるレベルの語彙数を習得します。
具体的な学習の実践方法、フツーの単語学習の何倍も効率的な単語の覚え方等のコツについては「TOEICに必要なボキャブラリ」を最短で習得する2つの方法まとめ【完全版】にて詳しく解説していますのでそちらをご覧ください。
②"TOEICならではのボキャブラリ"もおさえておこう
また、先ほどの「①基礎的なボキャブラリの習得」に加えて、
- TOEICに毎回のように登場する、TOEICの定番ボキャブラリ
もキッチリおさえておくと、さらなる得点アップを望めます。
ちなみに、この"TOEICならではのボキャブラリ"の学習は、TOEICの学習の中で最も手っ取り早く短期的に得点アップできる方法です。
なので、「TOEIC本番まで時間がない!」という方にもおすすめできる学習でもあります。
具体的な方法としては、『世界一わかりやすい TOEICテストの英単語(KADOKAWA)』等の、TOEICに頻出するボキャブラリに特化して編集された単語帳を使って習得します。
こちらも先ほどと同様に、「TOEICに必要なボキャブラリ」を最短で習得する2つの方法まとめ【完全版】にて、具体的な実践方法、フツーの単語学習の何倍も効率的な単語の覚え方等のコツについては詳しく解説していますのでそちらをご覧ください。
基本的な文法知識もあると、よりスムーズに解ける
ここまで解説してきた通り、TOEICで高得点を取るために最も重要なことは、頭の中で日本語にも訳さず、いちいち文法構造を考え込むこともせず、「英語を英語のまま丸々理解する力」を身に付けることです。
ですが、「英語を英語のまま理解する力」に加えて、ある程度の「基礎的な文法知識」も身に付けることで、
- Part5,6の解答時間を短縮することができる
- Part2の応答問題、Part7の長文読解問題の"ひっかけ問題"にも引っかからなくなる
というメリットがあります。
ただし、「文法知識を身に付ける」といっても、
- 高校レベルの基本的な文法知識のみでOK
(「英語を英語で理解する力」がすでに身についているので、分厚い文法書をガッツリ丸暗記するなどの必要は全くありません) - 文法用語は一切覚える必要はない
(文法ルールさえ理解できればOK)
ので、おまけにサクッとやる程度で十分です。
(「時間がない」という場合はやらなくてもいいです。そのような場合は英語力を身に付ける学習を優先しましょう。)
具体的な方法としては、『世界一わかりやすい TOEICテストの英文法(KADOKAWA)』などの、TOEICに頻出な内容に特化してまとめられたものを用いて学習するのがおすすめです。
④オンラインTOEIC模試で「初見問題を解く力」を身につける
たしかに、TOEIC公式問題集では「問題形式に慣れる・解く順番・手順の効率化」ができます。
しかし、3.注意しておきたいTOEIC公式問題集の2つの落とし穴・デメリットでも述べたように、初めて見た問題(初見問題)を解く力が身につかないという最大の落とし穴があります。
実際に、あなたもこれまで、
- 「問題集等を何度も解いて対策してきたつもりなのに、本番で初めて見る問題になると思ったようにスムーズに解けなかった…」
という経験はありませんか?
それは「初見問題を解く力」が足りていないことが原因です。
では、「初見問題を解く力」を身に付けるためには、どのような学習を行うのがよいのでしょうか?
最も効率的なのは、問題がランダムに出題されるタイプのオンラインTOEIC模試を利用する方法です。
具体的な実践方法や、コツ、おすすめのオンラインTOEIC模試などに関しては「TOEIC問題を解く力」を最速で身に付けるたった一つの方法と実践法まとめ【完全版】にて解説しているのでそちらをご覧ください。
ちなみに、TOEICのスコアを短期間でグンっと伸ばす方法のまとめについては、
にて全てまとめて解説しているので、そちらをご覧ください。