- 「"I was wondering if~"ってどういう意味なの?」
- 「"I was wondering if~"ってビジネスで使っても失礼にならない?」
- 「"I was wondering if~"って言われたら何て答えたらいいの?」
そのような疑問をお持ちではありませんか?
「I was wondering if~」を直訳してみると「~かどうか不思議に思っていた」となりますが、実際は全く異なる意味で使われます。
そこで、この記事を読むことで、
- 「I was wondering if~」ってどういう意味なの?
- 「I was wondering if~」はビジネスでも使える?
- 「I was wondering if~」って言われたらどう答えたらいいの?
という疑問がスッキリ解決します。
1.「I was wondering if~」ってどういう意味?
「I was wondering if~」というフレーズは、基本的に、
- 相手に物事を頼むとき(「~していただけますか?」「~してもよろしいでしょうか」)
に使います。
たとえば、
- I was wondering if I could~
(~してもよろしいでしょうか) - I was wondering if you could~
(~していただけますか?)
という型で使います。
- I was wondering if you could help me.
(手伝ってくださいますか?) - I was wondering if you could call him later.
(後で彼に電話をかけてもらえますか?) - I was wondering if I could use your pen.
(ペンを貸してくださいますか?)
なぜ「I was wondering if~」で「~してくれませんか?」になるの?
「I was wondering if~.」という形を見て
- 「疑問文ではないのになんで"~してくれませんか?"という頼み事の意味になるの?」
と思いませんでしたか?
確かに、たとえば以下の文を直訳してみると、
- 「I was wondering if you could help me.」
→「あなたが手伝ってくれないかしらと思っていた」
となり、一見、「~してくれませんか?」という頼み事をしているセリフには見えませんよね?
ですが、実際のネイティブの感覚では、
- 「I was wondering if you could help me.」
→「あなたが手伝ってくれないかしらと思っていたのですが…」
→遠回しで「手伝ってくれませんか?」という意味
として使われます。
日本語でも、誰かに手伝ってほしい時に「誰か手伝って!」と直接言うこともあれば、「誰か手伝ってくれないかな~」と独り言風に言うことで事実上誰かが手伝ってくれることを求めることもありますよね。
それと似たような感覚です。
ビジネスでも使える丁寧な表現
また、「I was wondering if~.」=「~してくれないかなぁと思った」というのは、遠回しの表現なので、直接「Could you~?」「~してくれますか?」などと疑問文で言うよりも丁寧な表現となります。
たとえば、
- Can you help me?
- Could you help me?
- Would you help me?
などの他の"頼み事系フレーズ"よりも、
- I was wondering if you could help me.
の方が圧倒的に丁寧な頼み方となります。
(英語の頼みごとの表現のフレーズごとの丁寧レベルについてはネイティブも唸る。「頼む」ときに使える英語フレーズ5選にて詳しく解説しています。)
それ故、ビジネスの場で上司などの目上の人や、企業外部の人などへも使うことができます。
- I was wondering if I could take a paid leave next month.
(来月に有給休暇を取らせていただきたいのですが。) - I was wondering if you could check my report by noon.
(今日の正午までに報告書の内容を確認して頂きたいのですが。)
どうしてそんなに丁寧になるの?
どうして、「I was wondering if~.」が丁寧な表現になるのかについてもう少し詳しく見ていきます。
ベースは「I wonder if~.」
「I was wondering if~.」のベースとなっている表現は「I wonder if~.」という表現です。
- 「I wonder if~」→「~してくれないかなとwonderに思う」→「~してくれないかなぁと思っているのですが。」
というように、相手に何かを頼むときに使われます。
これも、疑問形で直接聞いているわけではないので相手に負担を与えることのなく、丁寧な表現となります。(「Could you~?」「Would you~?」などよりも丁寧です。)
これを過去進行形と仮定法でさらに丁寧にしたのが「I was wondering if~」
この「I wonder if~.」をさらに変形して丁寧レベルを向上させたのが「I was wondering if~.」です。
なぜ、「I was wondering if~.」の方が「I wonder if~.」よりも丁寧な表現になるかというと、
- "wonder"→"was wondering"で「一瞬だけ思ったんですが、、」感が出る。
- 仮定法ニュアンス「if you could~」で「~(もしも)してくれたらなぁ」というように"まさかやってくれないだろうけどもしもやってくれたらなぁ"感が出る。
からです。
その結果、「I was wondering if you could~.」=「~(もしも)してくれたらなぁと一瞬だけwonderに思ったのですが」という、"超遠回しで控えめな言い方=丁寧な言い方"となるわけです。
(「仮定法くらいがわかってるよ」という方はスッ飛ばしていいです)
仮定法:時制をずらす(過去形・過去完了形)ことで「事実に反する仮想的な事象」を表す方法のこと。
わかりやすいように以下の例を用いてザックリ説明する。
- I wish I could speak French.
((もしも仮に)フランス語が話せたらいいのになあ)
この文章の「I "could" speak French」の部分が仮定法。(canではなくcouldを使っているところが。)
このように、「I "can" speak French」ではなく「I "could" speak French」ことで"(実際はフランス語が話せないけど)もしも話せたら感"が増す。
これと同じで、
- I was wondering if you could help me.
も「if you "could" help me」とすることで、「(まさか手伝てくれるとは思ってないけど)もしも手伝ってくれたら」感が増すということ。
2.「I was wondering if~.」と言われたときの答え方は?
では、自分が「I was wondering if~.」と相手に何かお願いされたときにはどのように返答したらよいのでしょうか。
基本的な答え方は、
- 「いいよ」と答える場合(肯定)→Sure.
- 「できません」「ダメです。」と答える場合(否定)→I'm sorry.
です。
最低でも、これさえ押さえておけばどうにかなります。
- ~肯定する場合の例~
A:I was wondering if you could go to his party with me.
(もしよければ私と彼のパーティーに行きませんか?)
B:Sure. I was also going to go to his party.
(ええ、いいですわ。私も彼のパーティーにいくつもりだったの。) - ~否定する場合の例~
A:I was wondering if you could prepare the document by today.
(今日中に資料を用意してくれたらと思っているのですが。)
B:I'm sorry. My schedule is packed with meetings today.
(ごめんなさい。今日は会議でスケジュールがパンパンなもので。)
「Sure.」以外の「いいよ」と答える方法
「I was wondering if~.」に肯定の返答をする場合は、「Sure.」以外にも以下のフレーズ・ワードが使えます。
- Of course.(もちろん。)
- With pleasure.(どうぞ喜んで。)
- By all means.(もちろんいいですよ。/是非お願いします。)
- No problem.(問題ないよ。)
- Go ahead.(どうぞ/遠慮なく)
なお、「いいよ」というような相手に許可を与える返答の仕方については"Go ahead"の意味は?全5パターンの意味と使い方を一気にご紹介。にてさらに詳しく解説しています。
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"Go ahead"の意味は?全5パターンの意味と使い方を一気にご紹介。
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3.「I was wondering if~」以外の頼みごとフレーズまとめ
おそらくあなたもご存じだと思いますが、英語で相手に「~していいですか?」「~してくれますか?」というフレーズは、「I was wondering if~.」以外にもたくさん存在します。
ですが、
- どの"頼みごとフレーズ"が丁寧でどれがフランクな表現なのか、正直、頭の中でゴチャゴチャになってる
- いろんな"頼みごとフレーズ"があるけど、それぞれどんな場面で使えるの?
- どの相手にどの"頼みごとフレーズ"を使うのが最適なの?
という疑問を抱いてはいませんか?
そこで、「I was wondering if~.」とそれ以外のフレーズも含んだ"頼みごとフレーズ"を、
- 丁寧レベル(丁寧度合い)
- 使う相手・場面の例
- 例文
を添えてザックリまとめました。
「Do~」「Please do~」
- 丁寧レベル:★☆☆☆☆
(目安:命令・タメ口) - 使う相手の例:家族・親しい友人
- Please help me.
(ちょっと手伝ってくれ) - Help me!
(助けて!)
「Can you~?」「Will you~?」
- 丁寧レベル:★★☆☆☆
(目安:タメ口) - 使う相手の例:家族・友人・仲の良い同僚
- Can you help me?
(手伝ってもらえる?)
「Could you~?」「Would you~?」
- 丁寧レベル:★★★☆☆
(目安:「です・ます」調) - 使う相手の例:家族・友人・初対面の人
- Could you help me?
(手伝っていただけますか?)
「I wonder if~.」
- 丁寧レベル:★★★★☆
(目安:丁寧な敬語) - 使う相手の例:初対面の人・赤の他人・ビジネス関係の人全般(目上の人物・上司・社外の人へも可)
- I wonder if you can help me.
(手伝ってくれたらなと思っているのですが。)
「I was wondering if~.」
- 丁寧レベル:★★★★★
(目安:超丁寧な敬語) - 使う相手の例:初対面の人・赤の他人・ビジネス関係の人全般(目上の人物・上司・社外の人へも可)
- I was wondering if you could help me.
(手伝っていただけたらなと思っていたのですが。)
ここでの日本語訳はあくまでも目安でしかありません。
リアルなネイティブが感じる各フレーズごとの"頼むときの丁寧さの感覚"は、映画などで実際に使用されている場面をたくさん見たり、英会話で実際に使ってみたときの相手の反応を見ながら学んでいくのがベストです。
ここまで紹介した"頼みごとフレーズ"についてはネイティブも唸る。「頼む」ときに使える英語フレーズ5選でさらに詳しく解説しています。
また、実際に頼みごとをするときには、「お願いがあるんだけど」というような前フリのフレーズを入れた方がより丁寧になります。(たとえば、「I have something I need you to help with.」など。)
この"お願いの前フリフレーズ"についても、ネイティブも唸る。「頼む」ときに使える英語フレーズ5選で解説していますので、詳しくはそちらをご覧ください。
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ネイティブも唸る。「頼む」ときに使える英語フレーズ5選【丁寧レベル別】
「ビジネスメールで英語で頼み事ををしたい」 「ネイティブの友人にフレンドリーに頼み事をしたい」 「英語で「~を頼む」って何ていうの?」 英語で「何かをお願いするとき、頼むとき」に使うフレーズには、さま ...
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