- 「海外の人に英語で道を聞かれたけど、なんて言ったらいいかわからなかった」
- 「英語はある程度できるけど、道順の説明の仕方がわからなくて混乱した」
そんな経験はありませんか?
ある程度の日常英会話ができたとしても、いざ道を聞かれて道を説明しようとすると、すぐに言葉が出てこない、そんなことが多いですよね?
でも大丈夫です。
英語の案内は、「どこをまっすぐ進んで」「どこを曲がって」というような、道案内で頻繁に使う定番表現・定番フレーズさえ押さえておけば、そこまでの英語力が無くてもカンタンに行うことができます。
そこで、この記事では、
について、スッキリわかりやすく解説していきます。
1.まずは相手がどこに行きたいのかを確実に聞き取ろう
英語の道案内で最初に抑えるべきなのは、
- まずは相手がどこに行きたいのかを正確に聞き取る
ことです。
当然ですが、いくらいい道案内ができたとしても、最初に相手の目的地を聞き間違えて、間違った場所への道案内をしてしまっては意味がありませんよね。
おそらく、このページを読んでいるあなたは、「Where is ○○?」「I'm looking for ○○」といった中学レベルのフレーズならば聞き間違えることはまずないと思います。
ですが、ネイティブスピーカーは我々が普段はあまり耳にしない"バリバリネイティブな英語"で道を聞いてくることもあります。
なので、最初に道を尋ねられるときによく言われやすい定番フレーズを一通り目を通しておきましょう。
道を聞かれるときによく言われる8つのフレーズ
- How do I get to [目的地]?
- How can I get to [目的地]?
- Could tell me the way to [目的地]?
- Could you tell me how to get to [目的地]?
- Do you know where I can find a [目的地]?
- Could you tell me how to get to [目的地]?
- I’m trying to go to [目的地].
- Can you help me find [目的地]?
さまざまな表現がありますが、上記の8つのフレーズはいずれも「~はどこですか?」という目的地を尋ねる意味となるフレーズです。
また、稀に以下のような道の聞かれ方も存在するので一応押さえておきましょう。
- Which way is [目的地]?
([目的地]はどっちに行けばありますか?) - Where is the closest ○○?
(ここから一番近い○○はどこですか?)
(例:Where is the closest station?
ここから一番近い駅はどこですか?)
実際には以下のように聞かれることが多いです。
Pardon me. I think I'm lost. Could you tell me how to get to Shibuya Public Hall?
(すみません、道に迷ってしまいました。渋谷公会堂までどうやって行くか教えていただけますでしょうか。)
上記の例のように「I'm lost」(道に迷った)などの発言を挟んでくることがありますが、極論を言うと、細かいところは聞き取れなくても"たどり着きたい目的地の名前"さえ聞き取ることができればどうにかなります。(笑)
2.これでカンタン!道順を教える基本的な2つの流れ
英語で道順を教えるのには、以下の2つのステップで行います。
- 現在地からの道のりを教える
- 目的地がどこに見えるのかを言う
わかいやすいようにそれぞれを日本語に例えると、
- ①現在地からの道のりを教える→「どこどこをまっすぐいってどこを曲がって…」
- ②目的地がどこに見えるのかを言う→「そうすると[目的地]があの辺に見えます」
という感じです。
では早速、それぞれのステップで使える基本定番フレーズを見ていきましょう。
①現在地からの道のりを教えるフレーズ
ではまず、①現在地からの道のりを教えるフレーズから見ていきましょう。
応用フレーズをごちゃごちゃ並べてもわけわからなくると思うので、「これだけでどうにかなる」ような道順を説明するうえで必要最低限な重要フレーズのみに絞り込んで紹介していきます。
(これらのフレーズさえあれば、後は組み合わせ次第で地球上の大抵の道順は説明できるようになります。)
Go straight(まっすぐ行く)
- Go straight for [数] blocks.(~ブロック、まっすぐ進んでください)
- Go straight until you get to [建物や目印].(~の所までまっすぐ行ってください)
Go past ~(~を通り過ぎてください)
Go past the bank,…
(銀行を通り過ぎて、…)
Go along~(~に沿って)
Go along Roppongi street until you can see a police box on your left.
(左に交番が見えるところまで六本木通りに沿って進んでください。)
また、「go down」もほぼ同じ意味で使われます。
Go down Asakusa street.
(浅草通りに沿って進んでください)
Turn right(left) at ~(~を右(左)に曲がってください)
- Turn left at Mizuho Bank(みずほ銀行を左に曲がってください)
- Turn right at Kyoto Tower(京都タワーを左に曲がってください)
Cross~(~を渡って)
Cross the street
(反対側の道へ渡ってください)
②目的地がどこにあるのかを伝えるフレーズ
across from ~(~の向かい側に)
There is a convenience store across from Kamiyacho post office.
(神谷町郵便局の向かい側にコンビニがあります。)
next to ~(~の隣に)
There is a boba place next to Toranomon post office.
(虎ノ門郵便局の向かい側にタピオカ専門店があります。)
in front of ~(~の前に)
There is a grocery store next to Gaiemmae post office.
(外苑前郵便局の向かい側にスーパーマーケットがあります。)
you’ll find ~(~が見えます)
Go straight for five blocks and you’ll find TV Asahi Office.
(5ブロックまっすぐ進むとテレビ朝日本社が見えます。)
また、「you'll see」も同じ意味で使うことができます。
3.道案内の例はこんな感じ
実際に道を聞かれてから、道案内が完了するまでのリアルな流れはこんな感じになります。
A:Excuse me, I think I’m lost. How can I get to Roppongi Hills Mori Tower?
(すみません、道に迷ってしまいました。六本木ヒルズ森タワーはどちらでしょうか?)
B:Turn left at the police box, go straight for three blocks and cross the street.
(交番を左に曲がって、3ブロックまっすぐに進んだら道を横断してください。)
Then, you'll see Roppongi Hills Mori Tower on your left.
(そしたら左手に六本木ヒルズ森タワーがあります。)
A:OK. Thank you.
(わかりました。ありがとうございます。)
4.こんなときはどうする?
基本的な道順の案内は、2.これでカンタン!道順を教える基本的な2つの流れをしっかり押さえれば大抵はどうにかなります。
ですが、それ以外に、
- 面倒だから目的地まで一緒に連れていきたいとき
- 「どれくらい時間がかかります?」と聞かれた場合
- もう一度言ってほしい時(聞き取れなかったとき)
- 道がわからないとき
というような場合はどうすればいいか(何と言えばいいか)についても解説していきたいと思います。
面倒だから一緒に目的地まで連れていく場合のフレーズ
- I'll take you there.(そこに連れて行ってあげますよ。)
- I’m going in the same direction, so let’s go together.(私も同じ方向に行くので、一緒に行きましょう。)
"一緒に目的地まで案内しますよ"系の表現は他にも無数に考えられますが、基本は上記の2パターンさえ押さえておけば十分です。
「目的地の場所はわかるけど、道順を教えるのは面倒」という場合は、これらのフレーズを使って目的地まで歩いて案内してしまうのもアリです。
「どれくらい時間がかかります?」と聞かれた場合
英語での道順の説明が終わって、
- 「よし、これで完璧に道案内ができたぞ!」
と一安心したところで
- 「ドレクライジカンガカカリマスカ?(どれくらい時間がかかりますか?)」
と、目的地までの所要時間を聞かれることが稀にあります。
このような場合の返答の仕方も、複雑な言い方から簡単な言い方まで何パターンでも考えられます。
しかし、応用フレーズばかり並べても混乱するだけなので、"これだけわかっておけば大丈夫"という基本的な型を紹介しておきます。
所要時間を答える際は以下の型さえ覚えておけばどうにかなります。
- It takes about [時間].(~くらいかかります)
これが、時間を表す基本形となります。
[時間]には「three minutes」「three hours」などのように、所要時間を入れます。
It might take about 5 minutes.
(5分くらいかかるかしら)
もっと工夫した時間の表し方、細かいニュアンスも加えた表現の仕方は「時間がかかる」って英語でどう言うの?よく使うパターン6選。で解説しているのでそちらをご覧ください。
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「時間がかかる」って英語でどう言うの?よく使うパターン6選。
「英語で「時間がかかる」って何て言うの?」 「"時間がかかる"っていう意味の形容詞ってあるの?」 そう疑問に思っていませんか? この記事を読むことで、 英語で「時間がかかる」と言うときの基本的な表現方 ...
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もう一度言ってほしい時(聞き返すとき)
「相手が何と言ったのか聞き取れなかった」というときは、以下のフレーズを使って発言内容を聞き返しましょう。
- Sorry but could you repeat that please?(もう一度言っていただけますか?)
- Sorry but could you say that again?(もう一度言っていただけますか?)
- Sorry but could you say that more slowly,please?(もっとゆっくり言ってもらえますか?)
中学英語では「Pardon?」を乱用しますが、実際のネイティブの会話では「Pardon?」は使われないのでおすすめしません。
詳しくは「Pardon me?」「Pardon?」のリアルな意味は?ネイティブは使わない?で解説しています。
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「Pardon me?」「Pardon?」のリアルな意味は?ネイティブは使わない?
「"Pardon?"って"もう一度言ってください"で本当に合ってるの?」 「実際にネイティブも使うの?」 「"Pardon?"と"Pardon me?"ってどう違うの?」 と疑問に思っていませんか? ...
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道がわからないとき
道順の説明云々の前に、そもそも聞かれた目的地がどこにあるかわからないときは、テキトーに言って間違った道を教えるより、正直に「わたくしも、わかりませんですわ。」と言った方が無難です。
(このお嬢様言葉には特に深い意味はありません)
「わからない」と言いたいときは、
- I'm sorry. I'm not sure.
と言いましょう。
道が分からない時ではなく、所要時間を聞かれたときや、目的地についての細かい情報などを聞かれたときでも、とにかく「知らんわ」と答えたいときであればいつでも使えます。
また、よく日本人の英語学習者は「わからない」と言いたいときは、すぐに「I don't know」を使ってしまいますが、
- ネイティブにとっては「I don't know」は冷たく聞こえる
(「知るか」のような素っ気ないニュアンスに聞こえる)
ので注意しましょう。