今、このページにたどり着いたあなたは、おそらく、
- 「TOEIC500点を英検に換算すると何級くらいの実力なの?」
- 「今TOEICで500点前後のスコアだけど、英検だと何級に受かる?」
- 「今、英検を持っているけど、この実力でTOEICで500点は達成できる?」
というような疑問を抱いているのではないでしょうか。
結論から言いましょう。
TOEICスコア500点を、英検の級数に換算すると、だいたい、
- 英検準2級合格~英検2級合格
となります。
ですが、ここで一つ注意しておきたいことがあります。
それは、
- ×)TOEIC500点を取れるからと言って、必ずしも英検準2級~英検2級に合格合格できるとは限らない
- ×)英検準2級~英検2級に合格しているからと言って、必ずしもTOEIC500点を取得できるとは限らない
ということです。
すなわち、もしも今あなたが、
- 「英検〇級持ってるだからTOEICで500点くらい余裕で取れるはず」
- 「TOEIC500点だから、換算表から英検〇級くらい余裕で受かるはず」
という安易な考えを抱いているとしたら、大きな落とし穴にハマってしまうことになりかねませんので注意が必要だということです。
ですが、ご安心ください。
このページを読むことで、その大きな落とし穴から回避することができます。
加えて、
までもがスッキリわかります。
1.TOEIC500点は英検に換算すると何級?
まず、TOEIC500点を英検の級数に換算すると、だいたい何級に相当するのかついてみていきます。
文部科学省が公表している「英語力評価及び入学者選抜における英語の資格・検定試験の活用について 基礎資料2」の換算表によると、英検の級数とTOEICのスコアの英語力の対比は、以下のようになると言われています。
- 英検準2級:TOEIC 225点~549点
- 英検2級:TOEIC 550点~784点
これをみてわかるように、「TOEIC500点」は、だいたい「ほぼ2級よりの準2級」に相当することがわかります。
すなわち、TOEICスコア500点の実力を英検のレベルで端的に説明すると、
- 英検準2級に余裕で受かるレベル
- 英検2級挑戦レベル
と言うのが妥当だということです。
そもそも英検準2級~2級ってどのくらいのレベル?
ここで、
- 「ていうか、そもそも英検準2級・2級ってどのくらいのレベルなの?」
と疑問に思いますよね。
英検公式(公益財団法人 日本英語検定協会)が公表している各級の目安によると、英検準2級および2級のレベルの目安は以下の通りとされています。
日本英語検定協会
- 【凖2級】
- 高校中級程度
- 高校卒業段階の英語力の達成目標
- 大学入試レベル
- 履歴書で評価される
- 高校卒業段階の英語力の達成目標:準2級~2級(文部科学省)
- 【2級】
- 高校卒業程度
- 2級から海外留学
- 大学入試レベル
- ビジネスシーンでも採用試験の履歴書などで英語力をアピールできる
- 海外留学、国内での入試優遇・単位認定など、コミュニケーション力が高く評価される
上記の英検公式によるレベルの目安を見るとわかるように、英検準2級~2級のレベルをザックリ一言で言うと、
- 高校英語の内容はだいたい網羅していて、大学入試にも十分対応できるレベル
と考えるとわかりやすいでしょう。
ちなみに、英検準2級~2級に必要とされる語彙力(ボキャブラリ)的なレベルは、だいたい、
- 3,600語~5,100語
が目安です。
すなわち、
- 大卒の社会人
- 現役大学生
であればほとんどの人が余裕で超えられるレベルとも言えます。
ちなみにTOEIC500点のレベルは?
ちなみに、参考までにTOEIC500点のレベルも見てみましょう。
TOEIC公式が公表している「PROFICIENCY SCALE(TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表)」によると、TOEIC500点の英語力のレベルは、
TOEIC公式(ETS/IIBC)
- 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。
- 通常会話であれば、要点を理解し、応答にも支障はない。複雑な場面における的確な対応や意思疎通になると、巧拙の差が見られる。
- 基本的な文法・構文は身についており、表現力の不足はあっても、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えている。
すなわち、TOEIC500点の英語力をザックリ一言で言うと、
- 日常会話レベルの基礎的なコミュニケーション能力はあり、自ら自分の意思を英語として表現することはできるレベル
と考えるとわかりやすいでしょう。
また、TOEIC500点は日本人全体の平均レベルでも解説しているように、TOEIC500点は、ちょうど、
- 「英語を普段から勉強している人」も「勉強していない人」も含んだ日本人全体の平均的英語レベル
でもあります。
ちなみに、このTOEIC500点のレベルについては1.TOEIC500点のレベルはどのくらい?にてさらに詳しく解説しているので、もっと詳しく知りたい場合はそちらをご覧ください。
英検2級に合格していれば、TOEICで500点取れる可能性は高い
ここまでのの換算データや、英検公式・TOEIC公式の情報を一旦まとめると、
- 英検2級に合格している場合→高確率でTOEIC500点を突破できる
- 英検準2級に合格している場合→TOEIC500点を突破できる可能性もなくはない
ということになります。
特に、英検2級に合格している場合は、先ほどの1.TOEIC500点は英検に換算すると何級?の換算より、「潜在的にTOEIC500点を突破できる英語力は十分に持っている」はずなので、かなりの確率でTOEICで500点を取ることが可能でしょう。
準2級でも、ちょっと学習すれば確実に手が届くレベル
一方で、英検準2級に合格している場合は、「英語力評価及び入学者選抜における英語の資格・検定試験の活用について 基礎資料2」の換算表から「TOEIC 225点~549点」と対応する幅が広いので、
- 「人によってはTOEIC500点を突破できる」
- 「一発で達成できなくても何回か挑戦すれば500点を超えられる」
レベルといえるでしょう。
また、万が一、TOEIC500点を突破できなかったとしても、
- 「ちょっと勉強するだけですぐに500点に手が届く」
レベルなので、あきらめずに再度勉強してから挑戦してみるといいでしょう。
ちなみに、
- 「でも、TOEIC500点を達成するにはどんな学習すればいいの?」
- 「なるべく少ない勉強時間で効率的に500点を突破できる学習法を知りたい!」
という場合は、TOEIC500点を最短時間で突破する方法とおすすめ参考書・教材5選にて、TOEIC500点を最短時間で効率的に突破する学習方法を解説しているので、そちらをご覧ください。
2.英検2級でもTOEIC500点を取れない場合もある?
ですが、ここで、
- 「ああ、じゃあ、自分はもう英検2級持ってるからTOEIC500点は余裕で突破できるのね~。」
と浮かれていると、痛い目に遭う可能性があります。
というのも、
- いくら英検2級に合格していたとしても、場合によってはTOEIC500点に全く手が届かない場合もある
からです。
英検2級でもTOEIC500点を突破できない2つのパターン
英検2級に合格していてもTOEIC500点を突破できないパターンには、大きく以下の2つのパターンがあります。
- パターン①:×)英検2級を取得してから時間が経っている
- パターン②:×)TOEICの「問題を解く力」が足りていない
パターン①:英検2級を取得してから時間が経っている
一つ目の「英検2級に合格していてもTOEIC500点を突破できないパターン」は、
- ×)シンプルに、取得してから時間が経っている・期間が空いている
というパターンです。
要するにブランクが空いているということです。
例えば、
- 「過去に英検2級を取得した時から、2~3年間英語を勉強していない期間がある」
- 「5年以上前に大学生の時に英検2級を取った」
- 「高校生の時に、大学受験に利用するために英検2級を取った」
というように、
- 英検2級を取得してから1年以上時間が経っている
- 英検2級を取得してから英語を勉強していない期間が3ヶ月以上空いている
という場合は、当たり前ですが、
- 英検2級に合格した当時の自分が持っていた「英語力」が低下している
可能性が高いです。
それが原因で、今から、いざTOEICを受けても500点を突破できない可能性が考えられます。
ですが、仮に、上記のように、
- 「げっ、自分も英検2級を取得してからかなりブランクが空いてるわ…」
- 「ブランクがある状態で、実際にTOEIC一回模試を受けてみたら500点に達しなかった…」
という場合でもご安心ください。
すでにブランクが空いてしまっている場合でも、、再度自分の持っていた本来の「英語力」を回復すれば、すぐにラクラクTOEIC500点を突破することができるようになります。
少なくとも、「これまで一回も英検2級の英語力を身につけたことがない」人と比べて、圧倒的に少ない学習量で英語力を回復することできます。
もしも、「ブランクから英語力を回復したい!」という場合は、TOEIC500点を最短時間で突破する方法とおすすめ参考書・教材5選で解説している学習方法で学習を実践することで、最短時間で効率的に英語力を回復することが可能なので、そちらをご参考になるといいでしょう。
パターン②:TOEICの「問題を解く力」が足りていない
のパターンは、
二つ目の「英検2級に合格していてもTOEIC500点を突破できないパターン」は、
- ×)TOEICの「問題を解く力」が足りていない
ことが原因となっているパターンです。
TOEICでスコアを取るには「英語力」だけではダメ
大前提として、TOEICでスコアを取るには、【TOEIC対策】6ヶ月で+206点UP。私が行った2つのTOEIC勉強法でも解説しているように、
- 基礎となる根本的な英語力
に加えて、
- 英語力をTOEICの問題で発揮するための「TOEIC問題を解く力」
が必要となります。
したがって、仮に「根本的な英語力」が十分あってもこの「TOEIC問題を解く力」が足りていないと、
- ×)TOEICを受験した時に、自分が持っている「根本的な英語力」に見合ったスコアを取れない
という事態に陥ってしまいます。
例えば、
- 潜在的にTOEIC500点に見合った英語力を持っている人
が、
- ×)「TOEIC問題を解く力」を十分に身につけていない状態
で、いざTOEICを受けても、
- 「潜在的な英語力の90%しか発揮することができなく、450点しか取れなかった…」
- 「潜在的な英語力の80%しか発揮することができなく、400点しか取れなかった…」
という残念な結果に陥ってしまうというわけです。
TOEICに触れた経験が少ない人はこのパターンが多い
実際に、もしもあなたが、英検2級に合格しているが、
- 「これまでTOEICを全く受験したことがない…」
- 「TOEICは過去に数回受験したことしかない…」
- 「TOEIC対策の勉強をあまりやったことがない…」
という場合は、この、
- ×)TOEICの「問題を解く力」が足りていない
ことが原因で、
- 「いざTOEICを受けたら、全然500点に届かなかった…」
という残念な結果に陥ってしまう可能性は非常に高いです。
これこそが、まさに、冒頭で述べたように、
- 「英検〇級だからTOEICで〇〇〇点取れる」
- 「TOEIC〇〇〇点だから英検〇級に合格できる」
という安易な考え方はできないという理由です。
3.「TOEIC問題を解く力」がない場合はどうしたらいい?
ここで、もしも、
- 「げっ、自分もTOEICの問題を解く力が足りていないパターンだ…。やばっ…」
となっている場合でも、そう焦る必要は全くありませんのでご安心ください。
もし仮に、上記の、
- パターン②:TOEICの「問題を解く力」が足りていない
に該当する場合でも、
- 「TOEIC問題を解く力」を身につけるための学習・トレーニング
を行い、
- 「英語力をTOEICで100%発揮する力」
を今から身につければいいだけの話です。
そうすれば、今からでも早急にTOEIC500点を達成することが可能です。
まずは、今の自分の実力を知ろう
- 「で、まず何をしたらいいの?」
そのために、まずは、オンラインTOEIC模試のe-TESTを活用して、今の自分の実力を知ることから始めましょう。
e-TESTでTOEIC模試を受験してみて、
- 4~5回受験して500点を余裕でコンスタントに取れる
ようだったら、もうすでにTOEIC本試にチャレンジしても大丈夫です。
e-TESTの使い方、その他詳細に関してはTOEIC模試「e-TEST」は効果ある?評判・口コミと効果的な使い方にて詳しく解説しておりますので、そちらを参考にするといいでしょう。
もしも500点に達していない場合は「問題を解く力」を身につけよう
もしも、上記のe-TESTの模試を受けてみて、
- 「4~5回受けても1回も500点を超えられない…」
- 「2回に1回くらいしか500点を超えられない…」
という場合は、「TOEIC問題を解く力」を身につける学習・トレーニングを行って、「TOEIC問題を解く力」を鍛えます。
一度英検2級に合格しているならば、あなたにはすでTOEIC500点達成に必要な、土台となる根本的な英語力そのもの自体はすでに身についているはずです。
なので、そこまでガッツリ勉強せずとも、ちょこっと勉強するだけですぐにラクラクTOEIC500点を突破できてしまうはずです。
- 「でも、「TOEIC問題を解く力」を身につける学習って具体的にどうやればいいの?」
という場合は、「TOEIC問題を解く力」を最速で身に付けるたった一つの方法と実践法まとめ【完全版】にてご紹介している、
- 「TOEIC問題を解く力」をなるべく時間をかけずに効率よく身につけるための具体的な実践方法
を参考に学習を進めてみるといいでしょう。