今、このページにたどり着いたあなたは、おそらく、
- 「TOEICでハイスコアを狙ううえではどのくらいのボキャブラリが必要?」
- 「使うのは普通の単語帳でいいの?」
- 「短期間で効率よくボキャブラリ身につけるためのコツや注意点は?」
という疑問を抱いているのではないでしょうか。
結論から言ってしまうと、TOEICでハイスコアを狙う上で必要となるボキャブラリは、大きく分けて、
- 基礎的な語彙力をカバーするボキャブラリ
- TOEICに頻出する定番ボキャブラリ
の2種類が存在します。
きっと、今このページを読んでいるあなたは、ここまでの、
- 「英語音源聴き流しトレーニング」
- 「英会話で英語脳を完成させるトレーニング」
- 「英語力をリーディングで発揮するトレーニング」
- 「TOEIC問題を解く力を身に付けるトレーニング」
の4つのトレーニングを通して、すでに、
- 「英語を英語で理解する」根本的な英語力
- 英語力をTOEICで発揮するための「TOEIC問題を解く力」
に関してはしっかり身についているはずです。
ですが、実際にTOEIC問題を解いていると、
- 「語彙力不足で解けない問題に遭遇することが多い…」
という方も多いのではないでしょうか?
それもそのはず。
現実問題として、どんなに土台となる「英語力」と「問題を解く力」がしっかり備わっていても、
- 語彙力(ボキャブラリ)が不足
していると、残念ながら思うようにTOEICスコアは伸びません。
- 「ここぞというところで正解の解答にたどり着けない…」
- 「あと一歩のところで正解にたどり着けない…」
- 「最後の2択で正解を選び損ねる…」
というような「壁」にぶち当たってしまいます。
それでは、ここまで一生懸命身につけてきた「英語を英語で理解する」土台となる力がもったいないですよね。
木に例えると、「英語力」が"木の幹"で、「問題を解く力」が"木の枝"だとしたら、ボキャブラリは"葉"のようなものです。
もしも、木の"木の幹"や"木の枝"がしっかりしていても、肝心の"葉"がないとただの「寂しい枯れ木」になってしまいます。
それだと、せっかくの立派な「木の幹(英語力)」と「木の枝(問題を解く力)」が台無しですよね。
ですが、ご安心ください。
ここで解説している、
- 「TOEICに必要なボキャブラリ」を最短で習得する方法
さえ実践すれば、
- 最小限の労力で「TOEICに必要なボキャブラリ」をマスターする
ことができ、結果的に、
- 自分が今持っている「英語力」と「TOEIC問題を解く力」をTOEICでキッチリ発揮できる
ようになります。
実際に、ここで解説している「TOEICに必要なボキャブラリ」を最短で習得する方法を含んだ学習で、下記のように、約3ヶ月でTOEICスコアが645点→851点に約+200点もUPした実例もあります。
※(オンラインTOEIC模試e-TESTにて)
では、さっそく、
について詳しく見ていきましょう。
1.「TOEICで必要とされるボキャブラリ」には2種類ある
冒頭でも少し述べましたが、「TOEICで必要とされるボキャブラリ」には、大きく分けて、
- 基礎的な語彙力をカバーするボキャブラリ
- TOEICに頻出する”TOEICならではのボキャブラリ”
の2種類が存在します。
①基礎的な語彙力をカバーするボキャブラリとは?
まず、TOEICでスコアを取るために必要となるボキャブラリの一つ目は、
- ①「基礎的な語彙力をカバーするボキャブラリ」
です。
「基礎的な語彙力をカバーするボキャブラリ」とは、簡単に言うと、
- TOEICで目標点数を達成するために必要とされる基本的な語彙力
のことです。
TOEICで必要とされる目標スコアごとのボキャブラリ力(語彙数)の目安は、一般的に以下のように言われています。
- 400点:約3,000語(中学英単語網羅レベル)
- 500点:約4,000語(高校卒業レベル)
- 600点:約5,000語(大学入試レベル)
- 700点:約7,000語(大学一般教養レベル)
- 800点:約8,000語(大学中級レベル)
- 900点:約10,000語(英検準1級~1級レベル)
TOEICで目標点数を達成するには、まずは、上記の語彙数を目安に、自分の目標スコアに必要とされる基礎的な語彙力を身につける必要があります。
②TOEICに頻出する”TOEICならではのボキャブラリ”とは?
そして、TOEICで必要とされえるボキャブラリの2つ目は、
- ②TOEICに頻出する”TOEICならではのボキャブラリ”
です。
すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、TOEICには、
- ほぼ毎回のように出てくる単語・フレーズ
- 問題を解く上での重要となる語句として頻出する単語・フレーズ
という単語やフレーズが存在します。
そして、TOEICで目標点数を達成する・ハイスコアを達成するためには、先ほどの「基礎的なボキャブラリ」に加えて、この、
- TOEICに頻出する”TOEICならではのボキャブラリ”
も押さえておくことが必須です。
また、この「”TOEICならではのボキャブラリ”」の学習は、即効性が高いので、「手っ取り早くTOEICスコアを伸ばす」うえでも打ってつけです。
それゆえ、4.時間がない場合はどっちをやればいい?にて後ほど詳しく解説しますが、
- 「TOEIC本番受験までに時間がない」
- 「一から"基礎的なボキャブラリ"を学習をする時間がとれない」
という場合にもおすすめできます。
2.「TOEICで必要とされるボキャブラリ」を最短時間で身に付けるために絶対に抑えておきたい3つのコツ
この2つの「TOEICで必要とされるボキャブラリ」を、最速で効率的に身に付けるために絶対押さえておきたいポイントは3つあります。
それは、以下の通りです。
- 日本語訳を丸暗記しない
(英単語と意味イメージを直で結びつける) - 一回でキッチリ覚え込もうとしない
(ただ単語帳を読む感覚で自然と覚えるまで何週も繰り返した方が効果的。) - 毎日ちょっとずつ進める
(一気に固めてやっても覚えられない。毎日ちょっとずつ進めて。何週も回数を繰り返す。)
①日本語訳を丸暗記しない
一つ目のポイントは、
- 日本語訳を丸暗記しない
ことです。
じゃあ逆に、どうすればいいのかというと、
- 英単語と意味イメージを直で結びつける
という覚え方をするのがベストです。
そうすることで、
- 英語を聞いたとき、読んだときに、日本語を介さずに、直で英語(英単語)のイメージが直感的に理解することができる
ようになります。(すなわち、これまで同様、「英語を英語で理解する」形でボキャブラリを習得するということです。)
②一回でキッチリ覚え込もうとしない
二つ目のポイントは、
- 一回でキッチリ覚え込もうとしない
ことです。
その理由は、仮に、一回で完璧に覚えようとしても、
- ×)短期記憶として一時的に丸暗記しても、すぐに忘れる
- ×)一回で覚えようとすると、日本語訳の丸暗記をせざるを得ない(本末転倒)
というようなデメリットしかないからです。
そもそも、相当短期記憶能力に優れている人でないと、単語帳を一周しただけですべての英単語を短期記憶として丸暗記するのはほぼ無理でしょう。
いずれにせよ、現実的な方法ではありません。
じゃあ、どうすればいいのかというと、
- 無理に覚え込もうとせず、何度も繰り返し漠然と読んでいくことで、自然に覚える
という覚え方で進めていくのがベストです。
これは、エビングハウスの忘却曲線などで心理学的にも証明されている方法です。
この方法は、
- 〇)個人のの記憶力優劣に関係なく、誰もが確実に覚えられる
だけでなく、
- 〇)潜在意識に長期記憶として覚え込むことができる
というメリットもあります。
③毎日ちょっとずつ進める
三つ目のポイントは、
- 毎日ちょっとずつ進める
ことです。
これは、ここまでの、
- 「英語を英語で理解する力」を身に付けるトレーニング
- 「TOEIC問題を解く力」を身に付けるトレーニング
にも共通しますが、たとえば、一週間で計350語の英単語をインプットする際に、
- ×)土日に一気に350語インプットする
というように、一気にまとめて行うよりも、
- 〇)一日に50語ずつ7日間かけて、ちょっとずつインプットする
という取り組み方の方が、結果的に長期記憶として早く定着します。
3.英単語帳は何を使えばいいの?
ここで、
- 「でも、単語帳ってどれを選べばいいの?」
- 「なんでもいいの?」
と思いますよね。
そこで、ここからは、
- 「基礎的な語彙力をカバーするボキャブラリ」の習得におすすめな単語帳
- 「TOEICに頻出する”TOEICならではのボキャブラリ”」の習得におすすめな単語帳
について解説していきます。
①「基礎的な語彙力をカバーするボキャブラリ」の習得におすすめな単語帳
まず、①「基礎的な語彙力をカバーするボキャブラリ」の習得に使用する単語帳は、語彙レベルごとに細かく分かれている、
- キクタンシリーズ(アルク学参)
を使用するのがおすすめです。
1.「TOEICで必要とされるボキャブラリ」には2種類あるでも述べましたが、目標点数ごとのTOEICで必要とされる語彙力の目安は、一般的に、
- 400点:約3,000語(中学英単語網羅レベル)
- 500点:約4,000語(高校卒業レベル)
- 600点:約5,000語(大学入試レベル)
- 700点:約7,000語(大学一般教養レベル)
- 800点:約8,000語(大学中級レベル)
- 900点:約10,000語(英検準1級~1級レベル)
と言われています。
これをもとにして、あなたのTOEICの目標点数に合わせて、
- 目標点数:400点~500点
→『キクタン【Basic】4000語レベル』 - 目標点数:600点~700点
→『キクタン【Advanced】6000語レベル』 - 目標点数:800点~900点
→『キクタン【Super】12000語レベル』
というように、必要なレベルものを選んで学習を進めるのがベストです。
改訂第2版キクタン【Basic】4000語レベル [ アルク文教編集部 ]
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改訂第2版キクタン【Advanced】6000語レベル [ アルク文教編集部 ]
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改訂第2版キクタン【Super】12000語レベル [ アルク文教編集部 ]
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②「TOEICに頻出する”TOEICならではのボキャブラリ”」の習得におすすめな単語帳
続いて、「TOEICに頻出する”TOEICならではのボキャブラリ”」の習得では、先ほどの「基礎的な語彙力をカバーするボキャブラリ」で使用する英単語帳とは別に、
- TOEICに頻出する単語・フレーズに特化してまとめられた英単語帳
を使って行います。
ただ、TOEICに特化した英単語帳と一言で言っても、世の中様々なものが存在します。
ですが、なかでも特におすすめなのは、
- 「世界一わかりやすい TOEICテストの英単語(KADOKAWA)」
という単語帳です。
その理由は、
- TOEICに本当によく出る804語に厳選されているので、短時間で取り組むことができ、即スコアに反映されやすい
- そのままの形で出題されるフレーズ・例文(キラーフレーズ)が載っている
- 似たような意味の単語フレーズが連続して並べられているのでまとめて覚えやすい
- 「出題確実の鉄板単語」「みんなが勘違いしやすい単語」「もう一つの「品詞」が狙われる単語」「900点以上を目指す人のための実際に出る「難」単語」などといったように、レベル別・特徴別にユニット(章)がまとめられているので便利
という特徴があり、この「TOEICに頻出する”TOEICならではのボキャブラリ”」を身につけるうえで非常にピッタリだからです。
4.時間がない場合はどっちをやればいい?
ここで、もしも、
- 「試験本番まで時間がないんだけど、どっちの単語を習得するのを優先した方がいい?」
という場合はどうしたらいいのでしょうか。
結論を言うと、
- ②TOEICに頻出する”TOEICならではのボキャブラリ”
の方に重点的に取り組むことをおすすめします。
1.「TOEICで必要とされるボキャブラリ」には2種類あるでも少し述べましたが、理由は簡単で、もし仮に、
- 「勉強時間をなかなか確保できない…」
- 「TOEIC本番までの日数が少ない…」
という状況でも、
- 〇)即効性があり、覚えた瞬間から、すぐにスコアアップにつながりやすい
からです。
人によっては、3日もかからないうちにすぐに20点~30点スコアUPしてしまった例もあります。
ただし、例外的に、現状でTOEIC400点以下の実力である場合は、逆に「基礎的なボキャブラリ」を行った方が点数が伸びやすいので、そちらを優先的に行った方がいいです。
5.ボキャブラリの学習をやっても伸び悩むときは?
また、もしも、
- 「ボキャブラリをキッチリ覚えたはずだけど、あまりTOEICのスコアは伸びない…」
という場合もあるかと思います。
そのような場合は、ここまでの、
- 土台となる「英語を英語で理解する英語力」
- 「TOEIC問題を解く力」
が足りていないことが原因である可能性が高いです。
このページの冒頭でも解説したように、TOEICで点数を取る力を一つの木にたとえると、
- 英語で理解する英語力:「木の幹」
- TOEIC問題を解く力:「木の枝」
- ボキャブラリ(語彙力):「木の葉」
となります。
ですが、もしも、「木の葉」が生えるための「木の幹」・「木の枝」が足りていないと、そもそも木として成り立ちませんよね。
それと同じで、ボキャブラリを大量に身に付けたとしても、
- 基礎となる「英語を英語で理解する英語力(幹)」
- 「TOEIC問題を解く力(枝)」
がしっかりと身に付いていなければ、その語彙力はTOEICのスコアとしてはなかなか反映されません。
ですが、これは裏を返せば、あとは、
- 英語で理解する英語力:「木の幹」
- TOEIC問題を解く力:「木の枝」
を身につけさえすれば、これまで身につけたボキャブラリが急にTOEICスコアとして発揮されるようになり、一気にスコアが飛躍するということでもあります。
なので、もしも、このような状態に陥っている場合は、
- 「英語音源聴き流しトレーニング」
- 「英会話で英語脳を完成させるトレーニング」
- 「英語力をリーディングで発揮するトレーニング」
- 「TOEIC問題を解く力を身に付けるトレーニング」
などのトレーニングで、まずは、
- 「英語を英語で理解する英語力」
- 「TOEIC問題を解く力」
をしっかりと身に付けることをおすすめします。
その結果、さらにTOEICスコアをグンっと伸ばすことができるはずです。