- 「"Kind regards"ってどういう意味?」
- 「ビジネスで使えるの?目上の人にも使えるの?」
- 「"Best regards"とは何が違うの?」
と、疑問に思っていませんか?
よく、ビジネスメールの最後に「Kind regards」というフレーズがあるのを見たことがあるのでないでしょうか?
この「Kind regards」は、日本語でいうところの「よろしくお願いします」のような、英文メールの締めの定番セリフとして使われる定番フレーズの一つです。
ですが、おそらく、
- どのくらい丁寧な表現なのか
- ビジネスでも使えるのか
- 実際にどんな場面で使ったらいいのか
ハッキリわかりませんよね?
そこで、この記事を読むことで、
がスッキリ理解できます。
1.「Kind regards」の意味は?
「Kind regards」は、
- メールの締めくくりで使う「よろしくお願いします。」のような結び言葉
として使われるフレーズです。
特にビジネスメールでも頻繁に使われます。(具体的にどのような場面で、どのような相手に使うことができるのかなどについては2.「Kind regards」は目上の人にも使える?にて詳しく説明しています。)
厳密には、「kind regards」の前に"with"が省略されており、「with kind regards」が原型です。
直訳的なニュアンスとしては、
- 「kind regards」→「with kind regards」→「思いやり(kind)の敬意(regards)を込めて」
というように、「あなたに敬意を持っていますよ」というニュアンスがあります。
("regards"は「敬意」「心づかい」「尊敬」という意味を表す名詞"regard"の複数形。)
この「Kind of regards」は、お馴染みのTOEICのPart5,Part6の読解問題のビジネスメールの問題文でもよく見かけます。
実際に使うときには、メールの本文の後に、
Kind regards,
Risa Yamamoto(←自分の名前)
という形で記します。("Kind regards"の後のこの","(カンマ)も必須です。)
~ビジネスメールの例~
Dear Ms.Morita
~~~~~~~本文~~~~~~~
Kind regards,
Risa Yamamoto
2.「Kind regards」は目上の人にも使える?
先ほども述べたように、「kind regards」は基本的にビジネスメールで使われることが多いです。
ただし、一つ注意しておきたいのは、
- 会ったことのない上司や目上の人、顧客などの距離がある関係性の相手に対して使うにはフランクすぎる
という点です。
「kind regards」はビジネス上の関係、仕事上の関係で使えるといっても、
- 仲のいい同僚
- 2回以上やり取りのある相手
- 面識があり距離感が近い相手
に対して使うことが多いフレーズです。
この点だけは注意しておきましょう。
よりフォーマルな場面では「Sincerely,」が使える
では、目上の人、顧客などの距離がある関係性の相手にメールをする際はどうしたらいいのでしょうか。
その場合は、
- Sincerely,
を使うのがおすすめです。
"sincerely"は「心から」「本当に」という意味を持つ副詞で、メールの結び言葉として使用する場合は、「Kind regards,」よりもフォーマルな結び言葉として機能します。
日本語で言うと「敬具」のような、丁寧で堅い表現です。
~ビジネスメールの例~
Dear Ms.Morita
~~~~~~~本文~~~~~~~
Sincerely,
Risa Yamamoto
3.「Kind regards,」の代わりに使えるメールの締めくくりフレーズ
英文メールの締めくくりのフレーズには、「Kind regards,」「Sincerely,」以外にも、さまざまなニュアンスや丁寧さを持ったフレーズがたくさん存在します。
そこで、
- ビジネスメールで使えるフォーマルな締めくくりフレーズ
- プライベートのメールで使えるカジュアルな締めくくりフレーズ
を一気にまとめて紹介します。
①ビジネスメールで使えるフォーマルな締めくくりフレーズ
初対面・目上の人にも使えるフォーマルな表現
- Sincerely,
- Sincerely yours,
- Yours sincerely,
先ほどの「Sincerely,」に"yours"を加えた、「Sincerely yours, 」「Yours sincerely,」という表現も存在します。
どれも、ビジネスにおける目上の相手、企業外部の関係者と初めてコンタクトするときにも使える、最上級に丁寧でフォーマルな表現です。
丁寧さの度合いは、
- 「Sincerely yours, 」「Yours sincerely,」の方が「Sincerely,」よりも丁寧
です。
②同僚や面識のある相手に使える表現
- Regards,
- Best regards,
- Warm regards,
「Kind regards,」以外にも、「Regards,」単体で使うこともでき、また、「Best regards, 」「Warm regards,」という表現もよく使われます。
「Kind regards,」と同様に、いずれの表現にも直前に"with"が省略されおり、厳密には「with regards,」「with best regards, 」「with warm regards,」となります。
また、先ほども述べたように"regards"は「敬意」「心づかい」「尊敬」という意味を表す名詞"regard"の複数形であり、それぞれ、
- 「Regards,」→「敬意を込めて」
- 「(with) Best regards, 」→「最高の敬意を込めて」
- 「(with) Warm regards,」→「暖かい敬意を込めて」
というニュアンスがあります。
丁寧さという面では、いずれも「Kind regards,」と大きく変わらなく、
- ビジネスにおいて同僚や面識のある距離感の近い関係
で使われることが多いです。
ただし、かなり細かい話を言うと、中でも「Warm regards」 は特に"親しい度が高い人"に使用することが多いです。
②プライベートのメールで使えるカジュアルな締めくくりフレーズ
友達や家族へのメールや、ビジネス以外の以外関係の相手に送るメールでは、上記で紹介したフレーズだと、やや堅苦しいすぎます。
そこで、プライベートの親しい関係の相手への英文メールで使える、定番なカジュアルな結び言葉をザっと以下にまとめてご紹介します。
- Cheers,(またね)
- See you soon,(またね)
- Catch you later,(またね)
- Talk to you later,(またね)
- Take care,(お元気で/お大事に/元気でね)
- Hope you’re well,(お元気で)
- Thank you,(ありがとうございます/ありがとう)
- Thanks,(ありがとうございます/ありがとう)
- Many thanks,(ありがとうございます/ありがとう)
- Best,(最善を祈ります)
- Best wishes,(ご多幸をお祈りします)
- All the best,(成功を祈っています)
「Best wishes,」「All the best,」に関してはビジネスの場面でも特に親しい相手には砕けた表現として使うこともあります。
4.ビジネスメールの基本的な書き方と返信の仕方
- 実際にメールで"Kind regards,"を使ってみたいけど、どう書いたらいいの?」
と思っていませんか?
そこで、「kind regards,」の意味、その他の定番な結び言葉の実際の使い方から実際の英文ビジネスメールの書き方までを見ていきましょう。
ビジネスメールの基本的な書き方
英文ビジネスメールの基本的な書き方・構成は以下の3つのブロックで書いていきます。
- ①書き出し+相手の名前
- ②本文
- ③結び言葉+自分の名前
「kind regards,」等の結びフレーズは上記の"③結び言葉+自分の名前"で使用します。
①書き出し+相手の名前
メールの冒頭では、まず、
- 書き出しの定番フレーズ
- 相手の名前
を書きます。
ビジネスメールなどのフォーマルなメール、カジュアルなメールで、具体的にそれぞれ以下の書き方をするのが定番です。
- ビジネスメール等のフォーマルなメール
→ Dear Mr.○○○○○, / Dear Ms.○○○○○,("○○○○○"は相手の姓) - カジュアルな相手へのメール
→ Hi ○○○○○, / Hello ○○○○○,("○○○○○"は相手のファーストネーム)
相手の名前の後の","(カンマ)も忘れずに書きましょう。
- Dear Mr.Morita,
- Hi Risa,
②本文
本文では、単純に相手に伝えたい用件・内容をひたすら書きます。
ここで日々の地道な英語力トレーニング、根本的な英文作成能力がものを言います。(根本的な英語力、英文作成能力に自信がない場合はもう「英語の勉強」はやめていい。私が「勉強」なしで英語ペラペラになるまでに行った2つのこと。などの方法を活用して土台となる英語力を鍛え上げておくといいです。)
文法ミスやスペルミスの内容に注意しましょう。
③結びの言葉+自分の名前
本文を書き終えたら、3-1.ビジネスメールで使えるフォーマルな締めくくりフレーズで紹介した結び言葉と自分の名前を記します。
具体的な書き方は、
- ~結びの言葉~,
○○○○○ ○○○○○(自分の名前)
というように二行に分けて書きます。
Best regards,
Risa Yamamoto
基本的なビジネスメールの例
Dear Ms.Morita,
~~~~~~~~~~~~~~
本文本文本文本文本文本文本文
本文本文本文本文本文本文本文
~~~~~~~~~~~~~~
Sincerely,
Risa Yamamoto(自分の名前)
相手のメールに返信するときは?
相手からのメールに返信する場合でも、
- ①書き出し+相手の名前
- ②本文
- ③結びの言葉+自分の名前
の3つのブロックの構成は同じです。
ただ、"②本文の書き方"に以下の工夫を少し加えると、"印象の良い返信メール"となります。
- 出だしで、「ご連絡ありがとうございます」というフレーズを入れる
- 本文最後に"締めフレーズ"を一言入れる
本文の出だしに「ご連絡ありがとうございます」と添える
本文の出だしに「ご連絡ありがとうございます」系の言葉を添えると相手に好印象を与えるメールとなります。
具体的な例としては、以下のようなフレーズが考えられます。
- Thank you for contacting ○○○○○(会社名).
(○○○○○(会社名)へのご連絡ありがとうございます。) - Thank you for getting back to me.
(ご返事ありがとうございます。)
本文の最後に"締めフレーズ"を一言入れる
「Regards,」などの結び言葉とな別に、本文の最後に"締めのフレーズ"を添えることで、丁寧で好印象なビジネスメールとなります。
具体的な例としては、以下のようなフレーズが考えられます。
- Thank you for your patience and cooperation.
(ご辛抱とご協力ありがとうございます。) - Thank you for your consideration.
(ご検討よろしくお願いします。)
上記のフレーズに加えて以下のフレーズを付け加えるのもいいでしょう。
- If you have any questions or concerns, don’t hesitate to let me know.
(ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。) - I look forward to hearing from you.
(お返事お待ちしております。)
返信ビジネスメールの例
Dear Mr/Ms.Morita(相手の名前)
Thank you for contacting Eipedia Corporation.
~~~~~~~~~~~~~~
本文本文本文本文本文本文本文
本文本文本文本文本文本文本文
~~~~~~~~~~~~~~
Thank you for your consideration.
If you have any questions or concerns, don’t hesitate to let me know.
Sincerely,
Risa Yamamoto(自分の名前)