- 「よく映画とかで「Oh,my God!」ってネイティブが言うのを聞くけど、あれって本当はどういう意味なの?」
- 「Oh,my Godは使わない方がいいって聞いたことがあるけど本当?」
という疑問を持ったことはありませんか?
「Oh,my God!」は映画などでよく使われるので、日本人はよくマネして使いがちです。
しかし、本物のネイティブスピーカーの前で、日本人が調子に乗って「オーマイガッッ!」なんて言うと相手に嫌がられる可能性があります。
ですが、この記事を読むことで、
がわかります。
1.Oh,my Godの意味
ネイティブがよく使う「Oh,my God」ですが、「Oh,my God」とは、正確にはどういう意味が込められたフレーズかというと、
- 「驚き/怒り/衝撃」を表す
ときに使われるフレーズです。
※Cambridge 英語辞書より
used to emphasize how surprised, angry, shocked, etc.
上のように辞書などには「驚き/怒り/衝撃」などとあることが多いですが、
- 日本語の「ヤバい」と似たような表現
と考えるとわかりやすいです。
いい時にも悪い時にも使う
また、日本語の「ヤバい」が"いい意味"でも"悪い意味"でも使うように、
- 「Oh,my God」も、いい意味でも悪い意味でも使われます
例えば、
<いい意味で使う例>
Oh,my God. I won the lottery!
(うぉぉ、宝くじ当たったぜ!)
<悪い意味で使う例>
Oh,my God. My car suddenly stalled!
(なんてこった。車が急にエンストしたんだけど!)
ここで、
- 「わかった。"ヤバい"って言いたいときに"Oh,my God"って言えばいいのね~」
と思っているそこのあなた。
一つだけ注意しておきたいことがあります。
それは、「Oh,my God」はそのままネイティブの前で使うと危険だということです。
2.そのままOh,my Godと言うとネイティブにドン引きされる?
- 「Oh,my God」をそのまま使うのは危険
その理由について解説していきます。
"God"(=神)とみだりに唱えてはいけないという文化がある
なぜ「Oh,my God」をそのまま使うのは危険かというと、
- 英語圏のキリスト教文化では"God"(神)とみだりに唱えるのは良くないことという文化があるから
です。
日本に住んでいて日本文化が骨の髄まで浸透している我々にはピンと来にくいかもしれませんが、一神教がベースにある英語圏の文化では、「神」="God"はめちゃくちゃ崇高で絶対的な存在です。
それゆえ、"God"という名前をお気軽に使うことは避けるべきという暗黙の了解的なカルチャーがあります。
実際に、『モーセの十戒』(Ten Commandments)には、
(神の名(主の名)をみだりに唱えてはならない)
と記されています。
結局使わないのが無難
たしかに、実際には、「Oh, my God」をそのまま使うネイティブスピーカーも居ます。
しかし、
- キリスト教徒でない日本人が何もわからずに「Oh,my God」を使いまくるのは相手に良い印象を与えない可能性が高い
です。
たしかに、真摯なキリスト教徒が、キリスト教徒でない日本人がネイティブ気取りで「オォーマイ、ガッッ」なんて言ってるのを見ると、きっとイラつくことでしょう。
関西人の前で関東人がエセ関西弁を言ったときに関西人がイラつくのと似ています。(笑)
(西洋文化では神は絶対的な存在なので、エセ関西弁を聞いた関西人よりも怒ると思いますが。)
3.代わりに"God"を置き換えて言えばOK.
- 「じゃあOh,my Godって言いたいときにどうすればいいの?」
それにはいい方法があります。
それは、
- 「Oh,my God」の"God"を"Godっポイ単語"に置き換える
というものです。
これは実際にネイティブスピーカーも使う手法です。
では、具体的に「Oh,my God」の代わりに使えるフレーズを見ていきましょう。
Oh,my Godの代わりに使える5つのフレーズ
①Oh,my goodness
- Oh,my goodness.
見ての通り、「Oh,my God」の"God"を"goodness"に置き換えたフレーズです。
"Oh,"ナシの、
- My goodness
の形で使われることもあります。
なぜ"goodness"かというと、単純に"God"と音が似ているからです。(とくに"good"の部分と"God"が。)
なので、「goodness」はもともとgoodの名詞形(「良いこと」「良好な状態」等)ですがその意味はここでは関係ありません。(音が似ているという理由だけです。)
すなわち、"goodness"だからといって「良い」という意味やニュアンスは入らないので注意が必要です。
②Gosh!
- Gosh!
これは、
- 「Oh,my God」→「God」→「Gosh!」
という変形です。
"God"と直接言うのは憚られるので、語尾を濁して"Gosh"にしたというわけです。
例えが難しいのでアレですが、
「赤ちゃんです」じゃ堅いので「赤ちゃんでしゅ」にした。的な感じです。(笑)
③Oh,my!
- Oh,my!
見ての通り、そもそも「Oh,my God」の"God"をそのまま言わない形です。
このフレーズは女性がよく使う傾向にあります。(「おやまぁ」的な。)
④Goodness gracious!
- Goodness gracious!
パッと見、「Oh,my God」とは似ても似つかないですが、
- 「Oh,my God」→「God」→「Goodness」→「Goodness gracious!」
と変形するとわかります。
goodness(良い事)/gracious(優雅な)というワードが使われているので、一瞬、「ん?"良い"って意味?」と勘違いしそうですが、「Oh, my goodness」と同様に「良い」というニュアンスは一切入っていないので注意しましょう。
⑤Oh,dear
- Oh,dear.
「Oh,my God」の"God"を、
- "God"→"Dear God"→"dear"
と変形して、「Oh,dear」となったと考えるとわかりやすいです。
主に、イギリス英語圏で使われることが多いです。
「Jesus!」もそのまま言わずにボカす
「Oh,my God」と同じように「おぉ!」「あぁ!」「ヤバい!」というニュアンスで使われるフレーズに、
- Jesus!
というものがあります。
ですが、このフレーズもそのまま「Jesus!」と使うのはあまりおすすめしません。
なぜかというと、そもそも、"Jesus"とは「イエス・キリスト」を表す単語です。
そのため、キリスト教文化である英語圏では"God"(=神)と同様に、"Jesus"(=イエス・キリスト)も直接言うことは避けるという"暗黙の了解カルチャー"があります。
なので、「Jesus」の代わりに、
- Gee!
- Geez!
- Gee-whiz!
が使われることが多いです。
「OMG」も「Oh,my God」
あなたはインターネットやオンラインゲームのチャットで、
- OMG!
というワードを見かけたことがありますか?
これも、「Oh,my God」と同じ意味のネットスラングです。
(頭文字を取って"OMG"と略されているというわけです。)
実際の会話で「オー・エム・ジー!(OMG!)」とは使わないので注意しておきましょう。(笑)