今、このページにたどり着いたあなたは、
- 「TOEIC試験当日に熱が出てしまったけど、キャンセルはできる？」
- 「当日、急用が入って受験できないけど、返金とかできるの？」
- 「どうやるの？」
というような疑問を抱いているのではないでしょうか。
結論から言うと、TOEIC L&R（Listening & Reading）で、キャンセルが実行される条件には、
- 3つのパターン
が存在します。
この3つのパターンに当てはまる場合には、返金や振替受験などの措置が行われる場合があります。
そこで、このページを読むことで、
がスッキリわかります。
１．TOEICでキャンセル・返金できるのは、この3つのパターン
TOEIC L&Rで、申込後にキャンセル・返金・払い戻し・振替受験等ができるのは、基本的に、以下の3つのパターンいずれかに該当する場合のみです。
- 新型コロナウイルス・インフルエンザに感染した場合
- 地震・台風等の自然災害が発生した場合
- 会場での事故・トラブル等が発生した場合
①新型コロナウイルス・インフルエンザに感染した場合
TOEIC（L&R）でキャンセル等が可能な一つ目のパターンは、
- 新型コロナウイルスあるいはインフルエンザに感染した影響で、当日受験できない
という場合です。
この場合、
- 試験当日の7日前～試験日の翌金曜日
までの期間に、TOEIC主催元に申請を行うことで、
- 後日、振替受験
を行うことができます。
ただし、受験料の返金や払い戻し等を行うことはできませんのでご注意ください。
また、申請を行う際には、罹患の証明として、
- 医師の診断書または検査結果
の書類が必要となります。
具体的な申請方法としては、先述の「試験当日の7日前～試験日の翌金曜日」の期間内に、専用申請フォームからこの証明書類の画像を添付します。
申請後、1ヶ月以内に、振替受験の案内メールがTOEIC主催元から送られてくるので、そこで振替受験の手続きを行います。
もしも、このパターンに該当するという場合、申請方法等の詳細に関しては、TOEIC公式のTOEIC Program公開テスト-新型コロナウイルス・インフルエンザ罹患による振替受験申請手続きについて-をご覧ください。
②地震・台風等の自然災害・不測の事態が発生した場合
TOEIC（L&R）でキャンセル・返金がなされる可能性のある二つ目のパターンは、
- 地震・台風等の自然災害、感染症の流行などの不可抗力による不測の事態が発生し、試験の開催が中止された場合
です。
地震や台風・大雨などの自然災害、その他不測の事態（ストライキ、感染症の流行など）による試験会場確保の困難、停電または交通・通信・物流の混乱などの事情により、公開テストを中止または中断する場合があります。
もしも、このような事態が発生した場合、受験料の返金・払い戻し等の措置がなされる場合があります。
実際に、2020年4月～6月にかけて、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、TOEIC本試験が中止となった例があります。
受験予定だった受験者には、後日の振替受験あるいは受験料の返金の措置がなされました。
万一、このような、自然災害や停電等の理由で、急遽試験が中止されることが決定された場合は、TOEIC公式サイトにて発表がなされるので、そちらをチェックするようにしましょう。（予めブックマークしておくといいでしょう。）
③会場での事故・トラブル等が発生した場合
三つ目のパターンは、
- 試験前や試験中に会場にてトラブルや事故が発生し、試験の実施・続行が困難となった場合
です。
たとえば、
- リスニング音声の再生トラブル
- 火災
- 停電
- 不審者の侵入
- 警報器の誤作動
- その他会場設備の不備・不調
などが挙げられます。
このような事態が発生場合、ケースバイケースで、試験の振替受験やキャンセルによる返金がなされる場合が考えられます。
実際に、会場の空調設備の不調が原因で、試験の中断、振替受験のためのバウチャーコード（無料受験クーポン）の発行がなされたという事例もあります。（参照：TOEIC史上初の大事件！試験が中断！その理由とは？）
２．当日の発熱や体調不良等の理由では基本、キャンセル・返金はできない
ここまでを踏まえて、逆をいえば、TOEIC（L&R）においては、
- 先述の3つのパターンに該当しない場合は、基本的にキャンセル・返金等は一切できない
ということでもあります。
すなわち、
- 「試験当日になって熱が出た」（新型コロナ・インフルエンザ以外）
- 「体調が悪い」
- 「急用が入り、受験できなくなった」
などの理由では、原則キャンセル・返金はできないということです。
すなわち、TOEIC（L&R）では、一度申し込んでしまうと、
- TOEIC主催者側の事情
- 試験の開催上の問題
- 新型コロナウイルス・インフルエンザの罹患
以外の自己都合の理由では基本的にキャンセル等はできないと考えるといいです。
また、当日、受付終了時刻までに遅刻してしまい、受験できなかったという場合も、当然のことながら、キャンセル・返金は行えないので注意しましょう。
受付時間終了までに受付にお越しいただけない場合は受験できません。
また、その際の受験料は返金できませんので、お時間に余裕をもってお越しください。
ただし、コンビニ払いで未入金の場合は、事実上キャンセル可能
ただし、インターネット申込で、受験料の支払い方法を、
- コンビニ支払い
を選択した場合において、まだ未入金の状態であれば、事実上キャンセルは可能です。
どういうことかというと、TOEIC（L&R）をインターネットから申込み、受験料の支払い方法で「コンビニ支払い」を選択し、
- 支払期日（申込日を含めて2日間）
までに入金が行われないと、自動的にキャンセル扱いとなります。
なので、万一、
- 「コンビニ支払いを選択していて、まだ入金していないけど、急遽受けられなくなった！」
という場合は、あまり好ましくなりませんが、そのまま支払期日まで未入金のままにしておくことで、キャンセルとすることは可能です。
３．申込期間中であれば受験地の変更はできる
一旦申し込んでしまうと、先述の通り、１．TOEICでキャンセル・返金できるのは、この3つのパターンに該当する場合以外では、基本的に自己都合でのキャンセルはできません。
しかし、申込受付期間内であれば、
- 受験地の変更
は可能です。
なので、急な帰省や出張、旅行などで、当日に居住地の試験会場に赴くことができなくなった、などという場合は、この「受験地の変更」を行うことで、現地で受験することもできるということです。
たとえば、
- 「居住地の東京で受験する予定であったが、急用で試験前後に実家の大阪に滞在しなければならない。ただ、試験日自体のスケジュールは空いている。」
という場合、受験エリアを「東京」から「大阪」に変更することで、受験を諦めずとも、大阪の試験会場で受験することが可能だということです。
受験エリアの変更は、TOEIC申込サイトの「申込履歴」より行うことができます。
（ただし、申込受付期間を過ぎてしまうと変更はできないので注意。）
４．実際に当日受験できなくなった場合、どうすればいい？
では、先述の１．TOEICでキャンセル・返金できるのは、この3つのパターンの3パターン以外で、
- 「どうしても当日受験できなくなった。」
という場合は、どうすればいいのでしょうか。
結論を言うと、
- 特に何もしなくていい
です。
受験できなくなっても、特に何か手続きもする必要はありません。ただ単に、黙って試験会場に行かないだけでいいということです。
また、その際に、キャンセル手数料やペナルティ等はありませんのでご安心ください。
５．確実に受験できる試験日に申し込もう
ここまで述べてきたように、TOEICは、基本的に自己都合でのキャンセル・返金はできません。
なので、万一、
- 「当日、受けられなくなった…」
ということに至った場合、自動的に受験料（7,810円）が水の泡となってしまいます。
そうならないためにも、TOEICに申し込みをする際は、
- なるべく確実にスケジュールを押さえられる試験日に申し込む
ことをおすすめします。
- 「確実にスケジュールが空くかわからないな…」
- 「他の予定が入るか五分五分」
という試験日に受験を検討するのは、できるだけ避けるようにすることをおすすめします。
６．TOEIC S&Wの場合は容易に返金・キャンセルが可能
ここまでの解説は、TOEIC L&R（Listening & Reading）に関するキャンセル規定の解説でした。
ですが、もしも、今あなたが受験しようとしている「TOEIC」が、英語のスピーキング（話す）とライティング（書く）能力を測定する、
- TOEIC S&W（Speaking & Writing）
である場合は、キャンセルや返金の条件は全く異なります。
TOEIC S&Wのキャンセル条件の詳細
TOEIC S&Wにおいては、指定期間内（通常申込期間）であれば、
- 日時・会場変更
- キャンセル（一部返金）
が可能です。
ただし、
- キャンセル手数料：5,000円
- 変更手数料：2,750円
の料金がかかります。
キャンセルを行った場合、受験料から5,000円を差し引いた金額が返金されます。
申込期間内に限り、有料にて申込キャンセルが可能です。
受験料のお支払い方法にかかわらず、受験料からキャンセル手数料を差し引いた金額をご指定の口座にお振込みいたします。
ただし、「追加申込期間」に申し込んだ場合は、キャンセル・試験日の変更はできないので注意しましょう。