今、このページにたどり着いたあなたは、おそらく、
- 「TOEIC800点を達成するためには、どれくらい勉強すればいいの?」
- 「具体的に何ヶ月かかるの?」
- 「なるべく短い期間で達成するコツとかある?」
というような疑問を抱いているのではないでしょうか。
結論から言ってしまうと、残念ながら、
- 「TOEIC800点を達成するために必要な学習時間は、ズバリ〇〇時間です!」
- 「〇〇時間、勉強すれば、必ずTOEIC800点取れます!」
というように、一概に言い切ることはできません。
なぜなら、
- 受験者の現状のTOEICのスコア(実力)がいくつか
によって、たとえば、
- 200時間~700時間
というように、TOEIC800点に達成するまでにかかる勉強時間は大幅に変わってくるからです。
また、現在のスコア以外にも、
- 具体的にどんな学習方法を実践するのか
- 今あなたが持っている英語力の中身のバランス
(たとえば、リスニング力・語彙力・リーディング力・問題を解く力、のバランス) - 学習頻度
(毎日継続的に取り組むのか、一週間に一回まとめて学習を行うのか等) - モチベーションなどの心理的要因
などの要素によっても、実際のTOEIC800点に達成するまでの時間はかなり変わってきます。
これらの理由で、「〇時間学習すればTOEIC800点達成できる!」と言い切るのはほぼ不可能に近いというわけです。
そこで、このページを読むことで、
に加えて、さらに、
までが、スッキリとわかります。
1.TOEIC800点を取るために必要な勉強時間は?
- 「ところで、TOEIC800点を取得するためには一体、何時間勉強すればいいの?」
先ほど、冒頭で、
- TOEIC800点を達成するために必要な勉強時間は、様々な条件によってかなり変わってくるので、はっきりとは言いきれない
と述べましたが、
- 世間一般的に言われる標準的な学習時間の目安
というものは、一応データとして存在します。
最も信頼できるデータの例として、オックスフォード大学出版局(Oxford University Press)の、英語教育とTOEICに関する資料『A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success』(Oxford University Press)に掲載されている標準的な学習時間の目安を見てみます。
すると、各現状のTOEICスコアからそれぞれの目標スコアに達成するまでの学習時間の標準的な目安は、以下のように言われています。
目標スコア |
||||||||
350点 | 450点 | 550点 | 650点 | 750点 | 850点 | 950点 | ||
現 在 の ス コ ア | 250点 | 200時間 | 425時間 | 700時間 | 950時間 | 1150時間 | 1450時間 | 1750時間 |
350点 | - | 225時間 | 450時間 | 700時間 | 950時間 | 1225時間 | 1550時間 | |
450点 | - | - | 225時間 | 450時間 | 700時間 | 975時間 | 1300時間 | |
550点 | - | - | - | 225時間 | 450時間 | 725時間 | 1050時間 | |
650点 | - | - | - | - | 225時間 | 500時間 | 825時間 | |
750点 | - | - | - | - | - | 275時間 | 600時間 | |
850点 | - | - | - | - | - | - | 325時間 |
この表のデータから、TOEIC800点以上を目指すとなると、だいたい、
- +100点UP:275時間
- +200点UP:500時間
- +300点UP:725時間
くらいの時間がかかるということがわかります。
すなわち、TOEIC800点を達成するために必要な勉強時間を、各現状のスコアごとにザックリとまとめると、
- 現状約500点→800点:725時間
- 現状約600点→800点:500時間
- 現状約700点→800点:275時間
くらいになるということです。
具体的にどのくらいの期間がかかる?
ここで、
- 「275時間~725時間って、期間で言うと、だいたい何ヶ月くらいになるの?」
と思うかと思います。
そこで、それぞれ、
- 現状500点から800点を目指す場合
- 現状600点から800点を目指す場合
- 現状700点から800点を目指す場合
ごとに、
- 一日あたり平均1時間学習に励んだ場合
- 一日あたり平均2時間学習に励んだ場合
- 一日あたり平均3時間学習に励んだ場合
- 一日あたり平均4時間学習に励んだ場合
- 一日あたり平均5時間学習に励んだ場合
- 一日あたり平均6時間学習に励んだ場合
にかかる学習期間をそれぞれ計算してみました。
約500点→800点達成するために必要な期間
まず、TOEIC500点から800点を達成するまでにかかる学習期間は、一日あたりの平均勉強時間ごとに、以下のようになります。
一日あたりの学習時間 | 6時間(/d) | 5時間(/d) | 4時間(/d) | 3時間(/d) | 2時間(/d) | 1時間(/d) | |
目標スコア:800点 | 学習にかかる 期間 | 約4ヶ月 | 約4.8ヶ月 | 約6.0ヶ月 | 約8.1ヶ月 | 約12ヶ月 | 約24.2ヶ月 |
現状スコア:500点 |
さらに、勉強時間のスケジュールと必要な学習期間の例として、ビジネスマン(社会人)の場合、主婦の場合、大学生の場合、ごとに以下に例を挙げてみました。
- 平日2時間、土日5時間学習に励むビジネスマンの場合:7~8ヶ月
- 平日3時間、土日2時間学習に励む主婦の場合:8~9ヶ月
- 平日5時間、土日6時間学習に励む大学生の場合:4~5ヶ月
約600点→800点達成するために必要な期間
続いては、TOEIC600点から800点を目指す場合です。
一日あたりの学習時間 | 6時間(/d) | 5時間(/d) | 4時間(/d) | 3時間(/d) | 2時間(/d) | 1時間(/d) | |
目標スコア:800点 | 学習にかかる期間目安 | 約2.8ヶ月 | 約3.3ヶ月 | 約4.2ヶ月 | 約5.6ヶ月 | 約8.3ヶ月 | 約16.7ヶ月 |
現状スコア:600点 |
先ほど同様、以下に勉強スケジュールと必要となる期間の例を挙げておきます。
- 平日2時間、土日5時間学習に励むビジネスマンの場合:5~6ヶ月
- 平日3時間、土日2時間学習に励む主婦の場合:6ヶ月
- 平日5時間、土日6時間学習に励む大学生の場合:3ヶ月
約700点→800点達成するために必要な期間
最後に、TOEIc700点から800点を達成するまでに必要となる勉強時間は以下のようになります。
一日あたりの学習時間 | 6時間(/d) | 5時間(/d) | 4時間(/d) | 3時間(/d) | 2時間(/d) | 1時間(/d) | |
目標スコア:800点 | 学習にかかる期間目安 | 約1.5ヶ月 | 約1.8ヶ月 | 約2.3月 | 約3.1ヶ月 | 約4.6ヶ月 | 約9.2ヶ月 |
現状スコア:700点 |
- 平日2時間、土日5時間学習に励むビジネスマンの場合:2~3ヶ月
- 平日3時間、土日2時間学習に励む主婦の場合:3~4ヶ月
- 平日5時間、土日6時間学習に励む大学生の場合:1~2ヶ月
自分の「現状のTOEICスコア」がわからないときは?
ここまでで、だいたい、現状のスコアごとのTOEIC800点を取得するまでに必要となる標準的な勉強時間の目安がだいたいお分かりになったと思います。
ですが、
- 「そもそも、今の自分の「現状のTOEICスコア」がわからない…」
- 「TOEIC本試をまだ一回も受けたことがない…」
という場合もあるかもしれません。
もしもそのような場合は、オンラインTOEIC模試などのツールを活用することで、わざわざTOEIC本試を受けずとも、家から一歩も出ずに、今すぐに「自分の今のTOEICスコア(実力)」を知ることができます。
今の自分の現状のスコアを測定することができるオンラインTOEIC模試等については、下記のページで詳しく解説されていますので、そちらをご参考になるといいでしょう。
2.もっと短期間でTOEIC800点を達成するための3つのコツ
ここまでを読んで、
- 「え、そんなに時間がかかるの…なげっ…」
- 「思ったより時間かかるじゃん…」
- 「これじゃ、次の昇任試験までに間に合わないよ…」
- 「海外赴任まで3ヶ月切ってるのに、それじゃ間に合わないな…」
- 「入試本番までに間に合わない…」
- 「もっと短期間で達成する方法とかないの?」
という声も結構多いかもしれません。
ですが、ここで焦る必要はありません。
というのも、先ほど1.TOEIC800点を取るために必要な勉強時間は?でご紹介した、「TOEIC800点を達成するために必要な勉強時間」は、あくまでも、
- 世間一般的に言われる標準的な学習時間の目安
でしかありません。
ですが、実際のところは、
- 学習の進め方
- 時間の使い方
- 学習頻度
等に工夫を凝らすことで、
- 標準的に必要とされる学習時間よりも、短い学習期間でTOEIC800点を達成する
ことが可能です。
- 「で、それって、具体的にどうやるの?」
その具体的なコツは、以下の3つです。
- 日常生活のなかでのスキマ時間を上手に活用する
- 休日の時間を上手く活用する
- 短期間でスコアが伸びやすい学習方法を実践する
コツ①:スキマ時間を上手に活用する
TOEIC800点を取得するまでの期間を短縮するコツの一つ目は、
- 日常生活を送るうえで存在する、スキマ時間を上手に活用する
ことです。
たとえば、サラリーマンの場合は、
- 朝の出勤前の空き時間
- 通勤中
- 昼休憩の時間
- 寝る前の時間
などのスキマ時間に、ちょっとずつ英語・TOEICの学習を行うようにするだけで、
- 長期的に見てTOEIC800点を達成するまでの学習期間を大幅に短縮する
ことができます。
具体的には、
- スマホアプリなどの用いた単語やフレーズなどのボキャブラリの学習
- 英語音源の聴き流しトレーニング
など、短時間に、なおかつ参考書を大っぴらに広げずとも、手軽に取り組むことができる学習を上記のようなスキマ時間に進めるのが効率的でおすすめです。
このような学習を事前にスキマ時間に済ませておくことで、帰宅後にまとまった時間を確保して学習に取り組む際に、長文リーディングや英会話などの他のメインの学習にガッツリ時間を投資することができます。
- 「でも、スキマ時間の学習を全部合算しても、せいぜい一日数十分程度でしょ?」
- 「意味あるの?」
と思うかもしれませんが、もし仮に、
- 一日あたりスキマ時間の学習を計30分
行うだけでも、長期的に見ると、
- 一か月で+15時間
も勉強時間を稼ぐことができます。
このように、このスキマ時間の学習を行うことで、数か月単位でみると、TOEIC800点を達成するまでの学習期間を大幅に短縮することができるということがお分かりになるかと思います。
コツ②:休日の時間を上手く活用する
そして、二つ目のコツは、
- 仕事がない休日の時間を上手く活用する
ここで、今このページを読んでいるサラリーマンの読者のなかには、
- 「平日は、なかなか英語(TOEIC)の勉強時間が確保できなくて、正直苦しい…」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
世の中には、
- 「時間は"あるもの"ではなくて、"作るものだ"!」
- 「"時間がない"と言うのは甘えだ!睡眠時間を削って寝ずに勉強しろ!」
というような、厳しい体育会系自己啓発論的な意見もあるかもしれませんが、現実問題として、毎日毎日仕事に励んでいる社会人にとって、
- 平日にコンスタントに勉強時間を確保する
というのは物理的に並大抵のことではないはずですよね。(よくわかります。)
人によっては、
- 「家に帰ってから家事をやらないといけない…」
- 「子どもの遊び相手をしなければならない…」
- 「そもそも残業が毎日のようにある…」
- 「仕事の人間関係上、どうしても外せない飲み会が頻繁にある…」
というような、さまざまな事情があるかと思います。
もしもそのような場合は、
- 時間を確保しやすい休日をうまく活用して、勉強時間を稼ぐ
のが有効な手段です。
仮に、
- 「平日にまとめて確保できる学習時間が30分しかない…」
という人であっても、休日に一気にまとめて英語(TOEIC)の学習を進めることで、たとえば、
- 平日30分+土日6時間=約週14時間
- 毎日2時間=週14時間
というように、毎日2時間勉強している人と同等の学習時間を稼ぐことができます。
(さらに、先ほどの「スキマ時間の学習」と組み合わせることでもっと学習時間を増やすことも可能です。)
また、
- 「自分は、平日もバッチリ学習時間を確保できてるぜ!」
というような、(ホワイト企業勤務の)方でも、休日は、
- TOEIC公式問題集を用いた問題演習・実力測定
- TOEICオンライン模試を用いた学習
などのような、
- 長時間まとまった時間が必要な学習
を行うチャンスでもあります。
このように休日をうまく活用して、細かいところまで徹底的に突き詰めて効率よく学習を進めることで、結果的にTOEIC800点を達成するまでの期間を限りなく短縮することができます。
コツ③:短期間でスコアが伸びやすい学習方法を実践する
最後に、三つ目のコツは、
- 短期間でスコアに直結しやすい効率的な学習方法を実践する
ことです。
先ほど、1.TOEIC800点を取るために必要な勉強時間は?では、TOEIC800点を達成するまでに必要となる標準的な学習時間の目安をご紹介しました。
ですが、これは、あくまでも、
- 世間一般的に言われる"標準的な"学習時間の目安
でしかありません。
何を言いたいかと言うと、冒頭でも述べたように、現実問題としては、
- どんな方法で学習を行ったか
によって、月とすっぽんレベルでTOEICスコアが伸びるのに必要な学習時間は変わってくるということです。
例を挙げると、
- 「1年間独学でTOEIC学習に励んだのに、+30点~+50点程度しかスコアが伸びなかった…」
というような方が、
- 「学習方法をガラッと変えただけで、3ヶ月で+100点以上スコアアップできた!」
ということも、全然ザラにあります。
(そもそも、ほとんどの日本人が、中学校から高校まで最低6年間、大学も含めて10年間、英語の勉強を行っていにもかかわらず、ほとんどの人が英語をまともに話すことができないのも、この「学習方法」が原因です。)
ここまでくると、もはや、先ほどの1.TOEIC800点を取るために必要な勉強時間は?の、
- 世間一般的に言われる"標準的な"学習時間の目安
はほぼ無意味な数字と感じてしまうほどです。
それくらい、
- どんな方法でTOEIC学習を実践するか
によって、TOEICスコアを伸ばすために必要な学習時間(期間)はピンキリで変わってくるということです。
すなわち、
- 「最短期間でTOEIC800点を達成したい」
ならば、
- 短期間で確実に成果が出る効率的な学習方法でTOEIC学習を進める
ことが、最大のコツだということです。
これは、裏を返せば、
- ×)間違った学習方法(非効率な学習)を実践してしまうと、どんなに一生懸命勉強に励んでもまったくTOEICスコアが伸びない
という落とし穴にハマってしまう、ということでもあります。
なので、もしも、「これから、初めてTOEICの学習を始めようと思っている」という方は特に、
- どんな学習方法で実践するのか
については、かなり慎重になって決定することをおすすめします。
3.短期間でTOEIC800点までスコアアップできる学習方法の選び方
ただし、ここで、
- 「短期間で効率よくTOEICスコアを伸ばすことができる学習方法って、どう選べばいいの?」
- 「何が"効率的な学習方法"で、何が"非効率なハズレの学習方法"なのかわからない…」
- 「今の自分のTOEICの学習方法で合っているのか不安になってきた…」
と思っていらっしゃるかもしれません。
先ほどコツ③:短期間でスコアが伸びやすい学習方法を実践するでは、学習方法で学習期間が大幅に左右されるということを再三述べてきました。
ただ、英語学習・TOEICの学習を始めたばかりの方をはじめとして、ほとんどの英語学習者にとって、
- 何が「効率的にスコアが伸びる方法」で、何が「スコアが伸びないダメな学習方法」なのか
を正確に見分けるのは難しいことかと思われます。
(逆に、もしそれができたら、とっくの昔にTOEICスコアがグングン伸びまくって、すでに目標スコアに達成しているはずです。)
そこで、今回は、特別に、
- 確実にTOEICスコアが伸びる、とりわけTOEIC800点を効率よく達成することができる学習方法の選び方・進め方
を少しだけご紹介しましょう。
TOEIC800点を効率的に達成できる学習の5つのポイント
TOEIC800点を効率よく達成できる学習方法の選び方・進め方のコツは、以下の5つポイントを踏まえた学習を実行することです。
- 日本語訳に頼らずに「英語を英語のまま直で理解する力」をしっかり身につける
- 「聞く+話す」→「読む+書く」の順番で身につける
- 「根本的な英語力」の習得に加えて、「細かいTOEIC対策」までキッチリ行う
- TOEICに頻出する"TOEIC定番ボキャブラリ"もしっかり身につける
- 実際の問題で実力を発揮するために、アウトプットの練習も徹底的に行う
実際に、上記の5つのポイントを踏まえた学習を実践することで、1.TOEIC800点を取るために必要な勉強時間は?でご紹介した世間一般的に言われる標準的な学習時間目安では、
- 約500時間の学習時間(一日2時間の学習で約8か月)
かかるとされている、
- 645点→851点(+206点UP)
のスコアアップを、
- わずか3ヶ月
で達成してしまったという実例もあります。(それくらい効果があるということです。)
※(オンラインTOEIC模試e-TESTにて)
- 「でも、この5つのポイントを踏まえた学習って具体的にどうやって進めたらいいの?」
- 「具体的にどんな教材を使って、どうやって実践すればいいの?」
という場合は、TOEIC800点のレベルと勉強時間をグッと短縮する3つの学習法を解説。にて、さらに具体的な学習の進め方を、初心者でも一から実践できるようにわかりやすく解説されておりますので、そちらをご参考になるといいでしょう。