- 「How are you?」って聞かれたらどう答えればいいの?
- 「I’m fine, thank you.」以外にどんな返事の仕方があるの?
そう疑問に思っていませんか?
おそらくあなたも中学校の英語の授業で
「How are you?」と聞かれたら「I'm fine, thank you. And you?」と答えましょう
と頭に叩き込まれたのではないでしょうか?
ですが、この「I'm fine,」「I'm fine, thank you. And you?」という返事の仕方は、ネイティブスピーカーのリアルな会話ではあまり使われません。(というかネイティブにとってはやや不自然な英語に聞こえます。)
そこで、この記事を読むことで、
- ネイティブが「How are you?」と聞かれたときにリアルに使う返答フレーズを知りたい
- 「I'm fine, thank you. And you?」以外の返答バリエーションを増やしたい
- そもそも「fine」(元気)じゃないときでも「fine」って答えるのは変だし、「元気!」以外の返答の仕方を知りたい
という疑問がスッキリ解決します。
1.ネイティブは「I’m fine, thank you.」とは言わない
まず、冒頭でも述べたように、日本人が「How are you?」(調子はどう?)と聞かれてよく使う
- ×「I'm fine,」
- ×「I'm fine, thank you. And you?」
などの表現は、リアルなネイティブスピーカー達の会話ではほぼ使われることはありません。
- 「じゃあ、なんで中学校で"I'm fine,"って答えろって教えてるの?」
- 「私は学校でウソを教えられたの?」
確かに、「I'm fine,」「I'm fine, thank you. And you?」は実際の会話では使われることはほぼありません。
ですが、これらのフレーズは文法的には間違ってるというわけではありません。
それゆえ、中学校ではそのように教えられているのだと思います。
しかし、実際のネイティブが「I'm fine,」「I'm fine, thank you. And you?」と聞くと、
- 堅すぎて不自然なニュアンス(時代劇のような。)
- やや冷たい表現
に聞こえます。
いずれにしろ、ネイティブのリアルな会話では使われない表現なので、「How are you?」と聞かれたら、
- ×「I'm fine,」系のフレーズ
は使わずに、
- リアルにネイティブも使う返答フレーズ
を使うことをおすすめします。
2.「How are you?」の定番返答フレーズ7選
では早速、ネイティブが「How are you?」と聞かれて返事をするときにリアルに使う具体的なフレーズを一気にまとめてご紹介します。
基本は「良い」、「普通」、"オウム返し"の3パターン
「How are you?」は、英語圏では社交辞令レベルの定番挨拶フレーズなので、その返事に使われる返答の仕方も大体決まっています。
基本的には、大きく分けて、
- 良い(「調子いいよ」的な。)
- 普通(「悪くないよ」的な。)
- オウム返し(「そっちこそ調子はどう」的な。)
の3種類の返答の仕方があります。
「良いよ」と答えるときの定番返答フレーズ
①I'm good.
- I'm good.(良い感じだよ。)
日本語の感覚で言うと、
- 「ああ、良い感じだよ。」
- 「好調だよ。」
とラフに答えるようなニュアンスです。
初対面の相手でも使えます。
ただし言い方によって「"良い感じ"度」が変わってきます。
たとえば、日本語でも「元気だよ。」と淡々というよりも「元気だよっ!」と言った方が伝わる"元気度合い"が違いますよね?
それと同じで、
- 「I'm good!」
というように「!」を付けた感じでハイテンションに言えば言うほど相手に伝わる「良い感じ度」=「元気だよ度」が強くなります。
②I'm doing great!
- I'm doing great!(良い感じ!)
無理やり日本語に訳すとこれも先ほどと同じく「良い感じ!」となってしまうのですが、こちらの「great」を使ったフレーズの方が「良い感じ度」=「元気だよ度」が高いです。
初対面の相手でも使えます。
また、気づいた方がいるかもしれませんが、文法的には「I'm doing greatly」が正しいです。
しかし、慣習的にネイティブは「I'm doing great」という言い方をするので、気にせずに「I'm doing great」のまま使って大丈夫です。
(逆にヘタに「I'm doing greatly」と言うと、「文法にうるさいめんどくさい奴」と思われる可能性があります。日本語で「雰囲気」を「ふいんき」と言うと、「"ふんいき"だよ」といちいち指摘してくるめんどくさいい奴と同じ感じで。)
③It couldnt be better!
- It couldnt be better!(絶好調!)
こちらの表現は、先ほどの「I'm good.」「I'm doing great!」よりも、さらに"調子がいい度"が高いニュアンスのフレーズです。
一見「It couldnt be better」というワードがなぜ「絶好調」という意味に繋がるのかわかりにくいかもしれませんが、以下のように一つずつ分解して考えるとわかります。
- 「It couldn't be better」→「itはbetterにcouldn't be」→「これ以上良い状態(better)にはなり得ない(couldn't be)」
→つまり、「最高に良い状態」=「絶好調」
「It couldn't be better」については「It couldn't be better」の意味は「良い」?「悪い」?でさらに詳しく説明しているのでよろしければご覧ください。
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④I'm doing quite well
- I'm doing quite well.(とてもいい良い気分です)
こちらの表現はこれまでの表現と比べて、やや丁寧で上品な言い方になります。
ビジネスの場でも使うことができるので便利です。
逆に仲のいい友人や家族に使うことはあまりありません。
⑤I'm doing excellent!
- I'm doing excellent!(最高です)
こちらの表現も「I'm doing quite well」と同様に、やや丁寧で上品な言い方になります。
「普通。」と答える定番返答フレーズ
⑥As usual
- As usual.(いつも通りだよ)
「いつも通りだよ」「普段と変わらないよ」と答えたいときに使えるフレーズです。
- Same as usual.
でも全く同じニュアンスで使えます。
⑦Not bad
- Not bad.(悪くないかな。)
こちらのフレーズも「悪くない」すなわち「普通」と答えたいときに使えるフレーズです。
ただし、この表現はかなりカジュアルでフランクな表現です。
それゆえ、ビジネスの場などで使うのはNGなのでその点だけ注意しておきましょう。
"オウム返し"で対応するパターン
「How are you?」と相手に聞かれたときの、返事のパターンとして、
- こちらもそのまま「How are you?」とオウム返しする
という手段もあります。
日本語の感覚では少し不自然に思うかもしれませんが、「調子はどう?」と聞かれて、そのまま「そちらこそ調子はどう?」と聞く感じです。
(少なくとも英語の世界ではこの方法は普通に使われます。)
A:How are you?
B:Hi,how are you?
「What do you think?」もアリ。
また、相手と仲のいい場合は、
- What do you think?
というフレーズも使えます。
「どう思う?(わたしのご機嫌は)」というようなニュアンスです。
日本語だと「調子はどう?」と聞いて「どう思う?」と答えるのは少々面倒くさい人と思われまが、英語圏ではこのフレーズは普通に使われます。(ただし親しい間柄だけで。)
3.「How are you?」は本当に気分を聞いているわけではない
よく学校などでは、「How are you?」(調子/気分はどうですか?)と聞かれたら、
- I'm sleepy.(眠いよ)
- It's litteb it cold.(ちょっと寒いかな)
というように、"リアルにそのときの調子や気分を答えるのもアリ"と教えられることもありませんでしたか?
しかし、実際のところは、
- 「How are you?」と言われてリアルな調子や気分を答えるのは実際の会話的には不自然
です。
むしろ、2.「How are you?」の定番返答フレーズ7選で紹介してきたような、
- よく使われるテンプレ的な定番フレーズで答えた方が自然
です。
なぜかというと、「How are you?」と言った人の99%はガチで相手の気分を知りたいと思って「How are you?」と聞いているわけではないからです。
一般的に「How are you?」は日本語訳で「調子はどう?」「気分はどう?」という意味で訳されることが多いですが、それはあくまでも直訳です。意訳的には「こんにちは」くらいがちょうどいいくらいです。
あくまでも、ガチの"今の気分"を聞いているのではなく、
- 挨拶
- 社交辞令
- 会話の枕詞
としてネイティブはこの「How are you?」というフレーズを使っています。
それゆえ、変に頑張って「リアルな今の気分」を一生懸命答えようとするよりも、テンプレ的な答え方をする方が最も自然でベストというわけです。
4.「How are you?」と同じ意味で使われるあいさつフレーズはたくさんある
「How are you?」とほぼ同じ感覚(意味)で使われるフレーズが他にもいくつか存在します。
How are you today?
- How are you today?
「How are you?」に 「today」が加えられた形ですが、ニュアンス的には「How are you?」とほぼ同じです。
(「today」(今日)が加えられていますが、「How are you?」もその時の"現在の状態"を尋ねている=実質"今日"の状態を尋ねていることには変わりないです。ニュアンス的には。)
返事の仕方も「How are you?」の場合と同じでOKです。
A:Hey,how are you today?
(やあ、元気かい?)
B:As usual.
(いつも通りだよ。)
「How are you doing?」
- How are you doing?
「How are you?」の語尾に「doing」を付けることで若干カジュアルな表現となります。
また、「"今現在=この瞬間の状態"の気分はどう?」というよりは、少し時間の幅を持った「"最近の調子"はどうなの?」というニュアンスがあります。
詳しくはこれでスッキリ。How are you doing?とHow are you?の意味の違いと返事の仕方で解説しているのでそちらをご覧ください。
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これでスッキリ。How are you doing?とHow are you?の意味の違いと返事の仕方
「How are you doing?」ってどういう意味? 「How are you?」とどう違うの? 「How are you doing?」は「How are you?」と同じくらいの頻度でよく使 ...
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How's it going?
- How's it going?
こちらのフレーズは、さきほどの「How are you doing?」よりもさらにカジュアルな表現です。
また、
- How's everything going?
というフレーズもこの「How's it going?」と同様のカジュアル度合い・ニュアンスで、使われることがあります。
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