多くの人が知っていると思われる表現
Welcome to ~(~へようこそ)
誰もが中学校で習ったはずです。
しかし、
「Welcome to ~」と相手に言われたとき、どう返事しますか?
これは意外と答えられない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ということで今回は、相手に「Welcome to~」と言われたときの返答の仕方を紹介します。
「welcome」は歓迎
そもそも「welcome」とはどういった意味を表すのでしょうか?
ここで、少し「welcome」の語源について説明します。
「welcome」は、もともと"wilcuma"という語が変形したものです。"wilcuma"は"wil-"と"cuma"というブロックから成ります。前者の"wil"は名詞「will」に対応するもので、後者の"cuma"は現在の「comer」に対応します。ここでは、名詞「will」は願い、望みという意味で働き、「comer」はもちろん「-er」で「come」の動作主を意味するので(「play」の動作主を「player」というのと同じです。「DVD player」も「DVD」を再生「play」する機器を指しますね。)、"wilcuma"の意味は、直訳で「(来ることが)望まれる来客」といったような意味になります。そこから「ようこそ」といったようにあいさつ代わりに使われるようになり、その"wilcuma"が変形して「welcome」が来訪者に対して使われる定番フレーズとなりました。
つまり、端的にいうと、「welcome」は相手を歓迎しているわけです。
「welcome to~」といわれたときは、歓迎されているわけです。
では、その歓迎に対してどう返答したらよいかというと、
それはズバリ
Thank you.
Thank you so much.
です。
「welcome」と歓迎されているので、「Thank you」というのはある意味理に適っていると言えます。
もし「Welcome to~」のあとが聞き取れなかった場合でも、「Thank you/Thanks」「Thank you so much」と言っておきましょう。
たとえば
「Welcome to the U.K.」→「Thank you so much.」
「welcome」の他の使い方
「welcome」は「welcome to~」以外の形でもよく使われるものがあります。
おそらく、いまこのページを読んでいるあなたも真っ先に思いついたと思われるのが、
「Thank you」に対する
You're welcome.
です。
なぜ「Thank you」と言われて「You're welcome」なのか。
先ほどの「welcome」の解析でわかった通り、「welcome」には「望まれる来訪者」といった語源的な意味があります。それをもとにすると、「You're welcome」で、「youは歓迎される存在である」→「youを歓迎するよ」→「全然受け入れるよ」といったようなニュアンスを読み取れます。
「Thank you」に対する返答として使われている「You're welcome」には、そのような背景があるのです。
まとめ
「Wecome to ~」には「Thank you / Thank you so much」