先ほどのSTEP17で、みなさんは「なぜ英語を学ぶのか」を考え、それぞれいろいろな思いを巡らせました。
それと同時に、英語は自分のやりたいことをやるための手段にしかすぎないということもわかったと思います。
言語は情報伝達の方法にすぎない
世間では「世界のグローバル化に伴いますます英語が重要だ」などとよくいわれていますが、これには一番肝心なところが抜けています。
「英語ができる」だけの人間に価値はありません。
英語だったらネイティブスピーカーの方ができます。
英語と日本語を両方話すだけだったら翻訳機と同じです。
要は、英語(言語)は情報の伝達手段にすぎません。
最も大切なのは人の「中身」です。
「中身」つまり、知恵や知識があって初めて英語ができることに意味があります。
英語を使うことができることで、より広い世界に情報を広めることができるかもしれませんが、その「情報」の部分がなくては全く意味がありません。
あくまでも、「英語ができる」ことはスタート地点にすぎません。
逆に言えば、英語ができればあとは社会に機能を提供するだけです。
そこから、いかに知識・知恵を用いて価値のある情報をグローバルな世界で伝達するかが本質です。
残念ながら多くの人々が「英語」だけにこだわり、それが見えていないのが現状です。
しかし、STEP1からここまで熱心に正しい学習法を実践してきたあなたにはその英語力を宝の持ち腐れにしてほしくありません。
なので今これ書いています。
あなたは今この最も重要なことをすでにわかった時点で、他の「英語だけにこだわる人々」よりも一段高いところにいます。
あなたのゴールは「英語をマスターすること」ではなくその先にあります。
知識と英語力を同時に得る方法
ここでおまけとして、その知識と英語力が同時に得られる方法の中から、一つだけ紹介したいと思います。
それは読書です。
読書と言っても、その辺のネイティブの小学生向けの洋書だと知識のかけらも得られません。
日本アニメの小説版などももちろん論外です。
そこで知識を身に付ける読書としては、dover philosophical classicsシリーズなどの英語古典を片っ端から読んでいきます。
Kindle版だとペーパーブックよりも格安で手に入ります。ものによっては約100円のもあります。
時事ネタなどはSTEP9で紹介したThe Japan Times STで手に入りますが、本当の知識を身に付けるにはこれしかありません。
ここでThe Japan Times STで身に付けたリーディング力を発揮するところです。
余裕がある方は是非チャレンジしてみるといいでしょう。
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