[PR]

英語フレーズ解説

「Pardon me?」「Pardon?」のリアルな意味は?ネイティブは使わない?

  • 「"Pardon?"って"もう一度言ってください"で本当に合ってるの?」
  • 「実際にネイティブも使うの?」
  • 「"Pardon?"と"Pardon me?"ってどう違うの?」

と疑問に思っていませんか?

おそらくあなたは、中学校の英語の授業で、「Pardon?」=「もう一度言ってください」と習ったと思います。

しかし、実際にネイティブの前で「Pardon?」と言ってしまうと、変な顔をされてしまう可能性があります。

それはなぜなのでしょうか?

そこで、ここでは、

について詳しく解説していこうと思います。

1.「Pardon me?」「Pardon?」は実際に使うの?

結論から言ってしまうと、実際のネイティブ間の会話では、相手の発言を聞き返す際に、

  • 「Pardon?」「Pardon me?」というフレーズはあまり使いません

「Pardon?」の本当のニュアンスと意味

そもそも、「Pardon?」の"pardon"という単語そのものには、直訳的には「もう一度言ってください」という意味があるわけではありません

"pardon"という動詞には、日本語に訳すと「容赦する」「許す」というような意味があります。

では、なぜ「Pardon?」で「もう一度言ってください」となるのでしょうか。

「Pardon?」「Pardon me?」の違い

「Pardon?」は、もともと「Pardon me?」「I beg your pardon?」だったのが省略された形です。

「Pardon me?」「I beg your pardon?」をそれぞれ変形してみると、

  • 「Pardon me?」→「私(me)を許してくれ(pardon)」→「もう一度聞くことを許してくれ」→「もう一度言っていただけますか?」
  • 「I beg your pardon?」→「あなたの許し(your pardon)を願います(beg)」→「もう一度聞くことを許してくれ」→「もう一度言っていただけますか?」

となり、「何とおっしゃいましたか?(もう一度言っていただけますか?)」というような聞き返しフレーズとなるわけです。

また、「Pardon?」も「Pardon me?」も「I beg your pardon?」もいずれも大きな違いはありません。
「I beg your pardon?」>「Pardon me?」>「Pardon?」の順に若干丁寧なニュアンスになるくらいです。)

ただし、「Pardon me?」だけは文脈によっては「Excuse me?」と同じ使われ方をする場合もあります。

<「Pardon me?」が「Excuse me?」と同じように使われる例>

例)
Pardon me,but could you tell me the best way to get to Roppongi Hills Mori Tower?
(すみません、六本木ヒルズ森タワーまでの道順を教えてくださいますか。)

「もう一度言ってください」の意味では実際にはあまり使われない

冒頭でも述べたように、おそらくあなたは、中学校の英語の授業で、

  • 「もう一度言ってください」=「Pardon?」「Pardon me?」

と習ったはずです。

しかし、

  • 実際のネイティブ同士の会話で「Pardon?」「Pardon me?」が使われることはほぼありません

特にアメリカ英語では使われません。
イギリス英語圏でもごく一部の階級の人の間でしか使われることはありません。

たしかに、文法的には「Pardon?」「Pardon me?」でも、「もう一度言ってください」「何とおっしゃいましたか?」というような表現にはならないわけではありません
しかし、実際に本物のネイティブスピーカーが聞くと、ニュアンス的にあまりにも堅すぎて不自然に聞こえます
(日本語に例えるなら「わたくし、よく聞き取れませんでしたわ。何とおっしゃいましたのかしら?」的に聞こえる。)

また、逆に、家族や友人や仲間などの親しい間では、「I beg your pardon?」「Pardon?」は、

  • 意図的に丁寧に言った皮肉的な表現

として使われることがあります。(「何ですって?(怒)」的な。)

「もう一度言っていただけますか?」と丁寧に聞いたつもりの「I beg your pardon?」が、皮肉に捉えられると困りますよね。
では、ネイティブが相手の言ったことを聞き返したいときにはどのように言うのでしょうか。

2.実際によく使われる"聞き返し"フレーズは?

では、相手の発言を聞き返すときに「Pardon?」が使われないのなら、実際はどんなフレーズが使われるのでしょうか。

  1. 聞き取れなかった部分だけを聞くフレーズ
  2. 丸ごと全部聞き返すフレーズ

の順にご紹介していきます。

なるべく聞き取れなかった部分だけを聞こう

英会話初心者のうちは、なかなか相手の発言を聞き取れなく、何度も聞き返してしまうということがよくあるでしょう。

しかし、あなたが日本語で会話をしているときのことを考えてみてください。
相手に、何度も「何て?」「何て?」と聞き返されるとムカつきますよね?

それと同じく、英会話中にあまりにも頻繁に「もう一度言ってください」「もう一度言ってください」と言うと、相手もムカついてきます(笑)

なのでいきなり「もう一度言ってください」と全文聞き返すのではなく、自分が聞き取れなかったところだけ「どこに?」「何を?」というように聞くのがおすすめです。
その方が相手の手間も省けますし、あなた側も何度も聞くことの罪悪感も多少は減ることでしょう。

では、どのように、"自分が聞き取れなかったところだけ"を聞き返すのか、わかりやすいように以下に例を挙げてみます。

例)「I'll meet Mrs.Kawai next Thursday in Minami-Aoyama.(来週の木曜日、南青山で河合さんに会うんだ。)」
と聞いたときに、

  • "誰に"会うのか聞き取れなかった場合
    「You meet who?」(誰に会うって?)
  • "いつ"会うのか聞き取れなかった場合
    「You meet when?」(いつ会うって?)

よく使われる「Pardon?」の代わりに使えるフレーズ7選

続いては、丸々全文聞き返す場合のフレーズをご紹介いたします。
よく使われるのは以下にご紹介する7つのフレーズです。

①Sorry?

  • (I'm) Sorry?

これは、ネイティブが使う聞き返しのフレーズの中でも超定番中の定番です。(おそらく一番使わていると思われます。特にアメリカ英語では。)

ニュアンス的には「すみませんが、何とおっしゃいました?」「ごめん、何て言った?」という感じです。

似たような使われ方をするものに「Excuse me?」 もありますが、これは、相手の声が小さいなどの相手に問題がある場合に使われるフレーズなので、「Sorry?」を使った方が無難です。

②Could you repeat that please?

  • Could you repeat that please?(もう一度言っていただけますか?)

文字通り、相手に同じ発言をもう一度繰り返して("repeat"して)ほしいときに使えるフレーズです。

実際には「Sorry」を頭に付けて、

  • Sorry but could you repeat that please?

という形で使うと丁寧で印象が良いです。

③Could you say that again?

  • Could you say that again?(もう一度言っていただけますか?)

こちらも「Could you repeat that please?」と同様に、相手に同じ発言をもう一度言ってほしいときに使えるフレーズです。

同じく、実際に使うときは先頭に「Sorry」を付けて、

  • Sorry but could you say that again?

と言うとより丁寧で良いでしょう。

④Could you say that more slowly,please?

  • Could you say that more slowly,please?(もっとゆっくり言ってもらえますか?)

こちらは、相手の話すスピードが速すぎてもっとゆっくり言ってほしいときに使える便利なフレーズです。
電話などでも使えます。

実際に先頭に使うときは同じく「Sorry」を付けると丁寧で良いです。

  • Sorry but could you say that more slowly,please?
    (すみませんが、もう少しゆっくり言ってもらえますか?)

⑤I’m sorry but I didn’t catch that.

  • I’m sorry but I didn’t catch that.(すみません、聞き取れませんでした)

文字通り、素直に「聞き取れんかった」と言うフレーズです。
これを言うと、相手はたいていもう一度言ってくれます。

「Sorry?」だけよりもこちらの方が丁寧な表現です。

⑥Sorry, I don't understand what you mean.

  • Sorry, I don't understand what you mean.(すみません、ちょっと意味を理解しかねます)

これは、"文章は聞き取れたが、相手が言いたい内容を理解できなかったとき"に使うフレーズです。

これを言うことで、相手はもう一度より詳しく・わかりやすく説明してくれるはずです。

⑦What was that?

  • What was that?(何て言った?)

これは、かなりカジュアルな聞き返しの表現です。
日本語で言うと、「何って?」「何て言った?」という感じです。

基本、家族、友人などの間で使われます。
ただし、ビジネスや公の場ではカジュアルすぎるので使用するのは控えるようにしましょう。

要注意!ついつい言ってしまいがちな失礼な聞き返しフレーズ

英会話初心者のうちに、ついついとっさに口から出てしまいがちな要注意フレーズをご紹介します。

<聞き返しで使ってはいけないNGフレーズ>

  • ×「Again」
  • ×「One more」
  • ×「What?」
  • ×「What did you say?」

これらのフレーズは、いずれも相手に失礼に聞こえる(可能性が高い)フレーズなので、ついつい言ってしまわないように注意しましょう。

特に、英会話が中途半端に出来るようになると、パッと頭に浮かんでくるのが、

  • 「What did you say?」

ですが、これはかなりフランクな言い方です。

友人などの親しい人との間ならば使えなくもないですが、初対面の人やビジネスシーンでは絶対に使わないように注意しておきましょう。

エイペディアはあなたの英語習得を応援しています。

Copyright© エイペディア , 2024 All Rights Reserved.